安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
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平安京の災害史 345

都市の危機と再生

平安京の災害史

猛威をふるう自然環境を人々はどう捉え、災害にいかに向きあってきたのか。平安時代400年の歴史を、都市・社会問題から再検証。

著者 北村 優季
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 古代史
出版年月日 2012/05/21
ISBN 9784642057455
判型・ページ数 4-6・208ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

災害から見た平安京―プロローグ/飢饉の惨状(養和の飢饉/飢饉と環境/消えゆく村々/都市の求心力)/洪水とその対策(洪水被害の実態/治水の試み/鴨川の河原)/疫病の流行(疫病と御霊会/摂関期の疫病/恐れと祈り)/地震の発生とその対応(平安初期・中期の地震/院政期の大地震/庶民住宅の被害)/火災発生の状況と背景(火災都市・平安京/都市の防火対策/「町」の変化と火災)/くり返す災害と変わりゆく平安京―エピローグ

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内容説明

王朝文化が開花し華やかなイメージのある平安京。だが実際は、天災や疫病などがくり返される過酷な状況と背中合わせであった。餓死者が道に溢れた飢饉、鴨川の洪水、地震や火災など、時に猛威をふるう自然環境を人びとはどのように捉え、災害にいかに向きあってきたのか。平安時代400年の歴史を、都市・社会問題の視点からあらためて検証する。

【編集者の眼】
 本書は、平安時代の京都がどのような災害を経験し復興していったのか、史料を読み解き考察したものです。政治・文化の中心であった京周辺の様子は、六国史や貴族の日記、随筆などに多く残され、当時の状況が他地域に較べて詳細に記録されています。
 地震被害が少なかったのは建築資材が軽量であったから、白河法皇の三不如意の筆頭である鴨川は氾濫を繰り返し、現在のような一筋の清流になるのは戦後の改修工事においてである、火災の原因の一つには邸宅に火を放ちその混乱に乗じて物盗りをする者がいたことによる……というように中にはいまとは異なる状況もありますが、当時の人びとも私たちと同様に自然・人的災害に悩まされ続けていたことが分かります。加えて、都市特有の人口密集地という特徴も大きく関わり被害を大きくしていました。
 自然の前に人間は常に無力です。東日本大震災で失われた多くの犠牲のためにも、過去の記録・記憶に学び、将来に生かしていくことが緊要です。(爺)

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