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沖縄 占領下を生き抜く 354

軍用地・通貨・毒ガス

沖縄 占領下を生き抜く

強制的土地接収による基地建設、通貨交換、毒ガス貯蔵発覚と住民の「見えぬ恐怖」との闘い…。占領下を必死に生き抜いた人々を描く。

著者 川平 成雄
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 近・現代史
出版年月日 2012/09/20
ISBN 9784642057547
判型・ページ数 4-6・238ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

占領下を生きる プロローグ/アイスバーグ作戦と沖縄戦(アイスバーグ作戦と住民/「鉄の嵐」と「血の嵐」の沖縄戦)/朝鮮戦争・スクラップ・沖縄(朝鮮特需と日本経済/スクラップと沖縄経済/生活の糧と事故の多発)/強制的軍用地接収と住民(軍用地問題の発端/土地接収の本格化/軍用地料一括払い問題の波紋/「土地なき民」と軍雇用者/プライス勧告と土地闘争のうねり)/類をみない度重なる通貨交換(無通貨時代/B型円軍票・新日本円から新日本円時代へ―そしてB型円軍票の復活/B型円軍票時代/ドル時代/ドルから円へ)/毒ガス貯蔵発覚からレッドハット作戦へ(毒ガス貯蔵の発覚―それは身内から起こった/アメリカ政府と日本政府の動き/毒ガス撤去闘争と琉球政府の苦悩/レッドハット作戦、「見えぬ恐怖」との闘い)/沖縄返還から四〇年をへて エピローグ

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内容説明

1945年4月の米軍上陸から72年5月の本土返還まで、沖縄は米国に27年間も占領統治される異常な状況下におかれ、その苦しみは今も続く。強制的土地接収での基地建設、5度の通貨交換、毒ガス貯蔵発覚と住民の「見えぬ恐怖」との闘いという3つの現実に焦点を絞り、極東戦略に翻弄されつつ、占領下を必死に生き抜く沖縄の人々の姿を描き出す。

【編集者の眼】
  まだ、大学に入学したての春のオリエンテーション合宿で、沖縄出身のHと友達になった。彼は高校時代野球部に所属していたといい、真っ黒に日焼けした、見るからに南国のスポーツマンだった。
 その夜、皆で話をしていた時、Hが突然、「俺は1972年に初めて日本人になったんだ。それまではアメリカ人みたいな…」と話し出して、皆が呆然とした。私は今までテレビのニュースの中での話だと思っていたことが、目の前に現われた気がした。
 沖縄は、戦争中、地形が変わるほどの鉄の暴風と多くの尊い生命を犠牲にした血の暴風に襲われた。
 それから現在に至るまで、スクラップ・軍用地・通貨・毒ガスの問題等、その時々の大国の思惑や国内の政治情勢に今なお翻弄され続けている。
 本書には、占領下で辛抱強く人間としての誇りを持ち、精一杯生き抜く沖縄人々の姿が臨場感を持って描かれている。沖縄の抱える問題は、我々にとっても、もっと身近な問題なのだ。(森)

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