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伝承された縄紋技術

木の実・樹皮・木製品

伝承された縄紋技術

木の実のあく抜きや樹皮利用など、縄紋時代から継承されてきた文化がある。さまざまな技術の存在を「民俗考古学」の手法で解明する。

著者 名久井 文明
ジャンル 民俗学
出版年月日 2012/10/03
ISBN 9784642081948
判型・ページ数 A5・240ページ
定価 本体5,500円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

まえがき/クリ・「どんぐり」・クルミの乾燥、保存、利用技術(クリ/「どんぐり」/クルミ/【コラム】クルミ味する!)/トチ・「どんぐり」の「あく抜き」技術(発掘されたトチをめぐる研究の現状/民俗例のトチの「あく抜き」/併行利用された二種の「あく抜き」―「粉砕タイプ」と「剥き実取り出しタイプ」/「どんぐり」の「あく抜き」/【コラム】江戸時代の人の言葉)/炉上空間の利用(民俗例の乾燥食料保存空間/縄紋時代以降の乾燥処理、保存/【コラム】弥生時代の火棚?)/木割り技術(先史時代の木割り技術を示唆する現代民俗例/現代民俗例の木割り用具―[金矢]/縄紋時代から継承された現代民俗例の木割り技術/【コラム】手製の磨製石斧で木を割る)/樹皮の採取、利用技術(樹皮採取方法―民俗例と出土遺物/「裏見せ横使い」と「横剥ぎ型剥離法」/縄紋時代から継承された現代民俗例の樹皮採取、利用技術/【コラム】樹皮鍋で、ものは煮えるか?)/籠類を製作した編組技術(器体、底部の形成技術/側面、口縁部の形成技術/縄紋時代から継承された現代民俗例の編組技術)/終章 民俗考古学の成立とその可能性(考古学に援用される民俗例の不変性/民俗考古学の成立/民俗考古学の可能性/あとがき

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内容説明

木の実の乾燥処理、あく抜き、樹皮利用、籠の作製技術など、縄紋時代から一万年を超えて現代まで継承されてきた文化がある。岩手県北上山地をフィールドに、古老たちが伝える伝統的な生活技術や知識を参照することで考古学的事実の理解を図る「民俗考古学」の手法を確立。原始の記憶を秘めた、さまざまな技術の存在を明らかにした画期的な成果。

【編集者の眼】
 日本は、国土の約66%が森林で占められている。日本人は古来、樹木からさまざまな恩恵を受けて生活を営み、文化をはぐくんできた。
 現代社会を生きるわれわれの身の回りを見渡してみても家や家具食器類、民芸品など、木で作られたものを探してみると、枚挙のいとまもない。はたして木を加工するという技術は、いつ頃から伝えられてきたのか。
 著者は、長年、岩手県の北上山地を研究のフィールドとしてきた。そして、そこに住む土地の古老たちが伝える伝統的な生活技術や知識を「民俗考古学」の手法で検討し、ドングリや栗などの木の実の乾燥処理、あく抜き、樹皮利用、籠の作製技術などが、縄紋時代から現代まで継承されてきた技術であることを突き止めた。
 本書は、1999年刊行以来反響を呼び『歴史文化セレクション』の1冊に名を連ねる前著『樹皮の文化史』と同様、画期的な労作といえる。(樹)

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