安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
ホーム > 古事記はいかに読まれてきたか

古事記はいかに読まれてきたか

〈神話〉の変貌

古事記はいかに読まれてきたか

江戸時代の本居宣長から吉田兼倶・多人長まで。1300年の時空を超え、新たな神話へと変貌するダイナミックな歴史を読み解く。

著者 斎藤 英喜
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
出版年月日 2012/10/25
ISBN 9784642080811
判型・ページ数 4-6・248ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Check

目次

プロローグ―『古事記伝』から『古事記』編纂一三〇〇年の深層へ/本居宣長とはだれか/『古事記伝』と「近世神話」〈近世神話としての『古事記伝』/変貌する「産巣日神」/禍津日神の神話学/アマテラスと西洋天文学〉/伊勢神宮で読む『古事記』〈『鼇頭古事記』と近世神道の世界/南北朝の戦う神学者たちの『古事記』〉/「日本紀の家」の人びと〈吉田兼倶の「唯一神道」と『古事記』/『釈日本紀』の可能性〉/平安期の「日本紀講」と『古事記』起源の神話〈「日本紀講」のなかの『古事記』/「弘仁私記序」という謎の本/「勅語の旧辞」をめぐる宣長の注釈〉/エピローグ―二十一世紀の『古事記』へ

このページのトップへ

内容説明

『古事記』はどのように読まれてきたのか。江戸時代の「再発見者」本居宣長から、「吉田神道」を確立した吉田兼倶(かねとも)、中世伊勢神道の大成者度会(わたらい)家行、「日本紀の家」卜部(うらべ)家、『古事記』編纂者太安万侶(おおのやすまろ)の子孫たる平安初期の多人(おおのひと)長(なが)まで。1300年の時空をさかのぼり、様々な読み手により新たな神話へと変貌してきたダイナミックな歴史を読み解く。

【編集者の眼】
  今年は、古事記が成立して1300年目にあたり話題になっている。日本書紀とほぼ同時に世に現れ、両書の扱う時代が多く重なるものの、書きっぷりは異なり、神名の違いや、神話や伝説、歌物語までいろいろな違いを見せてくれる。比較してみると登場する神々は、断然古事記の方が躍動している。そんな古事記も江戸時代の本居宣長の『古事記伝』により再発見されたというのが通説だった。
 しかし、本書の著者によれば、いつの時代でも注目していた人はおり、その時代それぞれに解釈されてきている、という。宣長はかなり堅苦しい古事記を「発見」したようだが、それ以前の、たとえば中世の解釈はもっと奔放だった。中世には、神話の読み方がよほど進み、古代の神話世界からは思いも寄らない奇想な神話解釈となった「中世神話」まで形作られたという。
 本書は時代をさかのぼり、古事記の読み方が時代の要請を受けてどう読まれてきたのかを検証しつつ、古事記を書き留めた太安万侶や稗田阿礼にまで行き着く。 (探)

★朝日新聞(2013.1.20)読書面で紹介されました!
 評者:荒俣 宏氏(作家)

このページのトップへ

関連書籍

本居宣長

本居宣長

国学の巨人の思想と生涯を描き出す。

著者:芳賀 登
 
白鳥になった皇子 古事記

白鳥になった皇子 古事記

語り継がれる古代の英雄たちの物語!

著者:直木 孝次郎
 
 
神々の系譜

神々の系譜

神話の神々の原郷を探る!

著者:松前 健
 
古事記と太安万侶

古事記と太安万侶

1300年の時空を超え甦る偉業と記紀神話

著者:和田 萃
 
 
荒ぶるスサノヲ、七変化

荒ぶるスサノヲ、七変化 346

変貌する神の魅力から宗教文化を読み解く

著者:斎藤 英喜
 
古事記の文字世界

古事記の文字世界

現代論理とは異なる固有の論理と構造を解明

著者:矢嶋 泉
 
 
神話と古事記・日本書紀

神話と古事記・日本書紀 3

八岐大蛇・天孫降臨…。物語の虚構性を解く

著者:直木 孝次郎
 
古事記の歴史意識

古事記の歴史意識 260

『古事記』のもくろむ歴史の構想を読み解く

著者:矢嶋 泉
 
 
古事記を読む

古事記を読む

神話の深層に迫るかつてない古事記の世界

著者:三浦 佑之
 
古事記の世界観

古事記の世界観

『古事記』とは。独自の世界観を易しく解く

著者:神野志 隆光
 
 
古事記のひみつ

古事記のひみつ 229

序文は偽物? 神話から歴史の成立を探る

著者:三浦 佑之
 
本居宣長

本居宣長

「古事記伝」を著わした国学の大成者。

著者:城福 勇
 
 
記紀神話伝承の研究

記紀神話伝承の研究

記紀神話の形成過程を読み解く

著者:泉谷 康夫
 
本居宣長の研究

本居宣長の研究

宣長学の特質を解明。「研究文献目録」付

著者:岡田 千昭
 
 

このページのトップへ