安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
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亀泉集証 271

亀泉集証

室町中期の禅僧。相国寺蔭凉軒主に就任。五山の人事・仏事の諸問題に対処し、『蔭凉軒日録』を残した室町禅林のキーパースンの生涯。

著者 今泉 淑夫
ジャンル 日本歴史 > 伝記
シリーズ 人物叢書 > 中世
出版年月日 2012/11/05
ISBN 9784642052641
判型・ページ数 4-6・288ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

はじめに/幼少時代(出生/入室以後)/青年期の亀泉(亀泉の修学/有馬温泉行)/一山派の人々(一山一寧/雪村友梅/太清宗渭/叔英宗播)/蔭凉職について(蔭凉職の成立/蔭凉職の歴代)/蔭凉職の任務(公帖の発給/受帖の実際におけるいくつかの場合/横川景三の相国寺再住)/『蔭凉軒日録』について(原本・刊本について/『継之日件』について/写本について)/『諸賢雑文』について(益之宗箴に送呈する詩十章?びに叙/前韻の詩十章を龍門の横川丈人の座右に酬し奉る?びに叙/益之宗箴宛て景除周麟書状/益之宛て万里集九書状)以下細目略/亀泉の交友/亀泉の門人たち/東班僧について/景除の慈照院/松泉軒再建と亀泉の辞職/亀泉の眼/亀泉の能筆/亀泉の人物評価/終焉/一山派略宗派図/略年譜/主要参考文献

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内容説明

室町中期の禅僧。応仁の乱後、将軍と鹿苑僧録両者の連絡にあたる相国寺蔭凉(いんりょう)軒(けん)主に就任。師季瓊(きけい)真(しん)蘂(ずい)の後を継ぎ執筆した公務日記『蔭凉軒日録』は、将軍の動静や外交関係、禅宗官寺の人事・仏事など、禅林と世俗の実態をつぶさに語った希有な史料である。足利義政の信任篤く、死の直前まで辞任を許されなかった、室町禅林のキーパースンの生涯。

【編集者の眼】
 歳改まり又、彼方此方に参日坊主が生まれる。其の事の由に、日記を付けることがあらう。近頃興味の趣くまゝ綠波や夢聲の其れを眺めてゐるが、その
しふ執ね 拗い營爲に畏敬を爲すばかりである。
 京の都に點定した室町幕府は、己が政治・文化の基盤に禪宗を据へた。官寺となった禪寺の中樞に蔭凉軒が位置し、其の主の壱人に龜泉集證が居る。日毎の職務に精勵し、魂を傾けて尋常非常の事共を記しゆく――『蔭凉軒日録』はかうして成つた。
 曾て日記は公務の記録であり、家の寶であつた。先例あり、作法あり、後人の道標だからこそ誰しも披見したい。が、龜泉の日録は私的世界にも筆が及んで他見など許され樣も無く、最早秘中の秘、人格其の物であつた。時空を經た今、吾人の前に全貌を現す室町禅宗のキー・パースンの活躍や如何……。
 年頭の机上にさ 新ら 調の當用日記を置き、今年こそと念じ乍ら、努力々々龜泉の眞似など出来さうも無い。せめて自分を證す糧としやう。(船)

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