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モダン・ライフと戦争 364

スクリーンのなかの女性たち

モダン・ライフと戦争

栗島すみ子、田中絹代、琴糸路、原節子…。モダン・ガール達が輝く映画と、戦争の意外な共犯性を論じ、資本主義と戦争の関係に迫る。

著者 宜野座 菜央見
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
日本歴史 > 女性史・ジェンダー・家族史
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 近・現代史
出版年月日 2013/02/20
ISBN 9784642057646
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

スクリーンの「平和」という命題―プロローグ/一九二〇年代のナビゲーター栗島すみ子(帝国の民主主義(インペリアル・デモクラシー)の映画―帝国の文脈/社会変容と栗島すみ子の差別化)/日の丸からモダン・ライフへ(満洲事変後の社会と映画/日本映画の体制協調路線)/バビロンの女たち(モダン・ライフとトーキー化/挫折する女たち/モダン・ライフに漂うキナ臭さ)/モラトリアムとしての銃後(モダン・ライフと戦争の連携/戦争との付き合い―表象してもしなくても)/新体制下のスクリーン(近衛新体制に向かう社会/スクリーンの変化―創造性の功罪)/スクリーンのモダン・ライフが示すもの―エピローグ

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内容説明

日本がファシズム化したと言われる1930年代は「暗い谷間」の時代などではなかった。スクリーンには生き生きと消費を楽しむ人々がいた。栗島すみ子、田中絹代、琴糸路、原節子らがモダン・ガールとして登場した映画を分析。大衆化された消費文化=モダン・ライフを称揚する映画と戦争の意外な共犯性を論じ、資本主義と戦争の関係に迫る。

【編集者の眼】
 本書は、日本が戦争へと突き進みファシズム化した1930年代を中心に、映画と社会の関わりを考察する。戦争と映画の関係を考えるとき、まず思い浮かべるのが、戦意昂揚のプロパガンダ映画だろう。しかし当時の映画を振り返ってみると、必ずしも暗い世相や時代の閉塞感を描くものばかりではなかった。むしろ、社会が「平和に見える」映画が量産されていたというのである。
 30年代の日本映画がこぞってテーマにしたのは戦争ではなく「モダン・ライフ」だった。満州事変後に景気が好転した日本で、大衆が夢中になった都市型の消費文化のことである。スクリーンを彩ったのは、田中絹代や原節子らが演じるモダン・ガールだった。
 戦時色が濃くなる一方で人びとが追い求めつづけたモダン・ライフ。このことが意味するものは何か。これまでの「戦争と映画」のイメージを裏切る、興味深い一冊である。(未)

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