敗者の日本史 13

大坂の陣と豊臣秀頼

関ヶ原合戦以後も西国を掌握できなかった家康権力の脆弱性を実証しつつ、〝敗者〟秀頼がこだわった大坂の有する重要性を指摘する。

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著者 曽根 勇二
ジャンル 日本史  > 近世史
地域 近畿  > 大阪府
シリーズ 通史シリーズ  > 敗者の日本史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2013/05/17
ISBN 9784642064590
判型・ページ数 四六・276ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり
大坂の陣と豊臣秀頼

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内容紹介
目次

秀吉政治の「後継者」争いだった大坂の陣。関ヶ原合戦以後も西国を掌握できなかった家康権力の脆弱性を実証しつつ、〝敗者〟秀頼がこだわった大坂の有する重要性を指摘。首都をめぐる豊臣・徳川最後の攻防戦を描く。

【編集者の眼】
歴史上には力及ばず敗者となった人物もいれば、敗者となりながらも、後世に勝者より名が知れ渡った人たちもいます。
シリーズ「敗者の日本史」(全20巻)では、大化改新から源平争乱、戦国、明治時代を経て太平洋戦争まで、史実を前提とした「必然の敗因」では捉えられない敗者の実像に鋭くせまります。
 本書では、大坂の陣で敗死した豊臣秀頼を、「なぜ勝者になれなかったのか」の視点から取りあげます。
両陣営による秀吉政治の後継者としての思惑や、港湾都市大坂をめぐる駆け引き……。さらに、大坂の陣後の二代将軍徳川秀忠政権の動きにも着目することで、豊臣VS徳川の最終決戦の裏側を描きだします。
この戦いに勝利した家康と敗北した秀頼、勝者と敗者を分けた分岐点は一体どこだったのでしょうか。
敗者の歴史から見えてくるものや得られる教訓を、本シリーズからともに考えてみませんか。(國)

秀吉政治の継続をめぐる問題 プロローグ
Ⅰ 秀吉政治の継続とその実態
 西国大名の動向と戦争への準備
 後継者秀頼の立場
 秀吉死後の直臣団配置
 秀頼の鷹狩り
Ⅱ 秀吉政治の後継を目指す家康
 家老片桐且元の存在と二条城会見
 慶長十六年の領内検地と徳川方の知行宛行
 家康の対外政策
 秀頼の成長
Ⅲ 勝敗の転機
 秀頼の健康状態と朝廷の動き
 秀頼の知行宛行
 秀頼の材木調達
 二条城会見後の動き
 引用史料の紹介
Ⅳ 大坂冬の陣
 方広寺鐘銘事件と両陣営の対決
 鴫野・今福の戦いと野田・福島の戦い
 真田丸をめぐる戦いと講和交渉
 冬の陣の群像
Ⅴ 大坂夏の陣
 講和後の大坂方と戦闘開始を急ぐ徳川方
 大坂湾の支配をめぐる戦闘と樫井の戦い
 戦闘の本格化
 最後の決戦と牢人狩り
 夏の陣の群像
秀忠政治への展望 エピローグ