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時代劇の見方・楽しみ方

時代考証とリアリズム

時代劇の見方・楽しみ方

篤姫と大奥、龍馬の実像などをドラマ制作のエピソードを交えて描き、時代劇に歴史学が果たすべき役割と、時代考証の重要性を説く。

著者 大石 学
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
出版年月日 2013/07/29
ISBN 9784642080897
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

プロローグ―時代考証と地域史研究/Ⅰ 史実と時代考証(時代劇の変化―「チャンバラ」から「現代劇」へ/時代劇の現場に立つ/時代考証と歴史用語/時代劇から史実に迫る)/Ⅱ 江戸の社会と文化(江戸時代の教育力に学ぶ/「江戸の道徳力」と子どもたち/「泰平」の時代の武芸者たち/生活文化からみた江戸時代/江戸の庶民生活と和菓子)/Ⅲ 将軍と大奥(篤姫の大奥/江戸開城期大奥の内政と外交/徳川家定の将軍的資質)/Ⅳ 龍馬と新選組(龍馬をめぐる歴史環境/新選組の時代/新選組の歴史的位置/新選組の実像を見直す/幕末の京都はこんな状況だった)/エピローグ―時代考証とリアリズム

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内容説明

勧善懲悪のヒーローものから、庶民の日常や情感を描くチャンバラ抜きの「現代劇」へ―。今やドラマの迫真性が求められる時代劇に、歴史学が果たすべき役割とは何か。大岡忠相の虚像と実像や、江戸庶民の生活、天璋院篤姫と大奥、坂本龍馬や新選組の実相などを、ドラマ制作のエピソードを交えながら描き出し、時代劇と時代考証の関係を説き明かす。

【編集者の眼】
 かつて、時代劇の制作にあたっては、稲垣史生や林美一といった「時代考証家」といわれる人々が、その描写が史実と矛盾しないか、検証する役割を負っていた。しかし、いま時代考証は、一人の考証家が個人的な知識によって担うものではなく、細分化された諸分野の専門家が分業・協業しておこなうものへと変わっている、という。著者は、十年以上にわたる時代考証の経験から、個々の専門分野を総合化することにより、考証作業の水準を向上させることを提唱する。
 歴史的事実をいかに正確に再現するかということと、現代の観客が舞台やスクリーンの上の表現にどのようにして主観的にリアリティを感じるかということは、重なりあいつつ、イコールではない。そこに造形のダイナミズムも生じる。それぞれのシーン、カット、台詞が、さまざまな考証作業を透過しながら作られる。史実と創作との対話のなかで、作品がひとつまたひとつと生まれていく。(高)

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