安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
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戦乱の中の情報伝達 372

使者がつなぐ中世京都と在地

戦乱の中の情報伝達

備中国新見庄と東寺の間では頻繁に文書での情報交換が行われた。担い手である使者たちの活動を追い、在地の人々の思想と行動を分析。

著者 酒井 紀美
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 中世史
出版年月日 2014/01/20
ISBN 9784642057721
判型・ページ数 4-6・256ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

在地からのことづて―プロローグ/新見庄の現地案内(二人の上使、新見庄へ/奇妙な形の花押/年貢高と古帳/最初に下っていった了蔵/ぶつかりあう徳政)/東寺による直務支配(強気な祐清、弱気な祐清/田所職をめぐる騒動/一代は末代/京上夫を立てる名/惣御百姓中と豊岡三郎の対立)/殺害された代官祐清(祐清殺害と自検断/地頭方政所屋差図/勢遣、野陣、弔い/敵打と上意/地頭方政所屋の再建問題)/応仁の乱から乱世へ(ジクソーパズルのピース/いなかは徳政で大騒動/連鎖していく物?/国の境目は、東西両軍の最前線/日本国、乱世の時分)/戦乱の中を生きぬく―エピローグ

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内容説明

応仁の乱前夜、戦乱の時代。備中国新(にい)見(みの)庄(しょう)と東寺の間では頻繁に文書が行き交い、年貢の未納、百姓等の集団示威行動など、さまざまな情報交換が行われていた。その担い手である使者(メッセンジャー)たちの活動を追いつつ、今に残る注進状・書(かき)下(くだし)などの膨大な史料から、在地に生きる人びとの思想と行動を分析。鄙(ひな)と京をつなぐコミュニケーションの実態に鋭く迫る。

【編集者の眼】
  時は応仁の乱前夜、戦乱の時代。現在の岡山県北部にあった庄園、新見庄と領主の東寺との間を頻繁に使者が行き来していました。
 当時の唯一の情報伝達手段は、文書を携えた使者による両者間の往復だけ。高度情報社会を生きる私たちにとっては想像もできない時間と労力を必要とした命がけの作業でしたが、今に残る膨大な文書からは、地方の庄園に生きる人びとの思想と行動が鮮やかに浮かび上がってきます。
 著者は、伝達の担い手であった使者たちの姿を明らかにしつつ、在地と領主との間で交換された注進状や申状、書下などを読み解いていきます。文書の写真が多く掲載されているうえ、内容を現代文に書き替えてくれていますので、年貢の未納や代官の殺害事件、百姓等の集団示威行動など、さまざまできごとの詳細が手に取るようにわかります。
 動乱の世を生きた個々の人たちが語る「ことづて」に耳を傾けて下さい。(糸)

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