ユネスコ無形文化遺産 壬生の花田植

歴史・民俗・未来

飾り牛や早乙女、賑やかな囃子…。豊穣を田の神に祈る行事の起源と変遷を歴史学・民俗学などから考察。行事の様子がわかるDVD付。

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著者 新谷 尚紀
広島県北広島町
ジャンル 民俗学  > 民俗学一般
地域 中国地方  > 広島県
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2014/03/14
ISBN 9784642081962
判型・ページ数 A5・352ページ
定価 3,630円(税込)
在庫 在庫僅少
ユネスコ無形文化遺産 壬生の花田植

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内容紹介
目次

2011年、ユネスコ無形文化遺産に登録された「壬生(みぶ)の花田植」。華麗な飾り牛や早乙女(さおとめ)、賑やかな囃子(はやし)が織りなす大スペクタクルは、毎年1万人以上の観客を集めて行われる。豊穣を田の神に祈るこの行事の起源と変遷を、歴史学・民俗学などから考察。付属のDVDでは現在行われている行事の進行を再現し、担う人々の未来への思いを浮き彫りにする。

【編集者の眼】
 花田植は豊穣を田の神に祈る行事で、中世の絵巻にも描かれています。昔は各地に見られたのでしょうが、今も行われているのはここだけのようです。
 まずはDVDをご覧ください。華麗な飾り牛を先頭に、賑やかなお囃子(はやし)の行列、それに合わせて、着飾った大勢の早乙女(さおとめ)が田植をして行きます。田圃(たんぼ)に展開する大スペクタクルで、毎年一万人以上の観客を集める訳が分かります。
 農業が機械化された現在、手で田植することはなく、犂を引かす牛の確保も大変なことですが、続けておられる地元の方々のご苦労には頭が下がります。
  実はこれと似たような米の豊穣を祈る行事は、東アジア・南アジアの各地・各民族に残っているそうです。それがユネスコ無形文化遺産に登録された大きな理由でしょう。
 またDVDには機械化以前の農作業も収録されています。後世に引き継ぎたい伝統技術、これも必見です。(馬場)

 

刊行にあたって…新谷尚紀/ユネスコ無形文化遺産と花田植(文化財保護の視点から(無形の)民俗文化財を考える…石垣 悟/技術としての田植、精神としての田植…石垣 悟)/花田植のこれまでとこれから(現場からの報告…藤本隆幸/花田植の歴史…六郷 寛/花田植の現在…森 悦子/花田植の未来…戸田常一/花田植と地域経済…齋藤英智/花田植と観光振興…池上博文)/花田植の背景(機械化以前の稲作…森 悦子/高度経済成長と農業の変化…新谷尚紀)/資料解説(口絵資料解説・付録映像解説)…六郷 寛/付録DVD 六〇分(ユネスコ登録後最初の花田植(平成二十四年)/昔の農作業復元記録(平成二十四年)