安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
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津波災害と近代日本

津波災害と近代日本

安政地震津波、明治・昭和三陸津波などの災害に人々はいかに立ち向かったのか。災害の現実を学び、困難を克服するための道筋を探る。

著者 北原 糸子
ジャンル 日本歴史 > 近現代史
出版年月日 2014/05/27
ISBN 9784642038324
判型・ページ数 A5・308ページ
定価 本体4,800円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

序章 災害史からなにを学ぶのか/Ⅰ 災害と日本の近代社会(災害史研究の現状と課題―災害史事典を編纂して〈過去の自然災害を時系列的にとらえる/災害史の領域の可能性〉以下細目略/津波災害と復興)/Ⅱ 明治三陸津波(明治三陸津波と山奈宗真/明治三陸津波と村の対応―青森県三沢村の場合)/Ⅲ 災害と家族(災害と家族/災害常襲地帯における災害文化の継承―三陸地方を中心として)/Ⅳ 災害の記憶の継承―津波碑の意義(東北三県における津波碑/蘇らせよう、津波碑の教訓/津波碑は生き続けているか―宮城県津波碑調査報告)/Ⅴ 津波の歴史を見直す―南海地震津波の脅威(下田港の被害と復興/歴史災害にみる不安のかたち―安政南海地震(一八五四)の日記から)/あとがき

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内容説明

近代日本を襲った津波災害に、人々はいかに立ち向かい、後世へ何を残し伝えたのか。明治三陸津波被害を記録した山奈宗真の資料、昭和三陸津波被災地での聞き取り、津波碑、安政地震津波を記した日記などをもとに、被災から復興までの全体像を追究。津波の歴史から〝想定外〟では片付けられない災害の現実を学び、困難を克服するための道筋を探る。

【編集者の眼】
 目の前の現実に対し、歴史学は何ができるのか。歴史学に携わる全ての者が考えなければならないテーマであろう。現在、この問いを深刻に突きつけられている分野の一つとして、災害史研究がある。
二〇一一年三月一一日、大津波は一瞬で数多の人命、日々の生活、暮らしてきた場所を奪い去った。三年という月日が経った今日だが、東日本大震災が与えた傷はあまりに大きく、未だ癒えることはない。
こうした状況が災害史研究に光を当て、その役割を問うた。役割としてまず重視されてきたのは防災への検証であるが、本書はそれを主としていない。
本書からは、津波災害に立ち向かい、復興にむけ懸命に生きた人々の姿や、津波碑を残そうとした想いがうかがえる。私たちは、被災後の過酷な道を、希望を捨てず乗り越えた人々の歴史と、彼らが復興させた三・一一前の風景を忘れてはならない。そして将来、私たちは後世に対しどうのような風景が残せるのか。歴史が問うているのではないだろうか。(熊)

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