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南朝の真実 378

忠臣という幻想

南朝の真実

楠木正成・北畠親房・足利尊氏…。忠臣はいたのか? 皇位や政策をめぐって頻発した内乱と、複雑に絡みあう人物相関を詳述。

著者 亀田 俊和
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 中世史
出版年月日 2014/05/20
ISBN 9784642057783
判型・ページ数 4-6・234ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

忠烈・義烈の南朝忠臣という幻想―プロローグ/建武政権の内紛―政治路線をめぐる抗争(尊氏よりも父の天皇が恨めしい―後醍醐天皇・足利尊氏 対 大塔宮護良親王/大覚寺統内部の皇位継承争い―後醍醐天皇 対 康仁親王/幻の鎌倉幕府再興計画―後醍醐天皇 対 西園寺公宗/建武政権最大にして最後の内紛―足利尊氏 対 後醍醐天皇)/南北朝初期における内紛―第三王朝樹立運動(幻の北陸王朝の夢―後醍醐天皇 対「天皇」恒良・新田義貞/藤氏一揆と関東王朝樹立構想―北畠親房 対 興良親王・近衛経房・小山朝郷)/観応の擾乱以降における内紛―講話か、徹底抗戦か?(吉野攻撃を申し出た南朝の武将―北畠親房 対 楠木正儀/南朝のスキャンダル―後村上天皇・北畠親房 対 中院具忠/護良の遺児の野望―後村上天皇 対 赤松宮陸良親王/大楠公楠木正成の息子、南朝を裏切る―楠木正儀 対 長慶天皇/南朝天皇の兄弟喧嘩―後亀山天皇 対 長慶上皇)/教訓―南朝の内紛が教えてくれるもの/「相対化」される「南朝忠臣史観」/南朝の潜在的反乱分子―北条時行と征西将軍宮懐良親王/内紛の対立構造の変化―現代政治との共通点)/歴史から学ぶとは?―エピローグ

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内容説明

皇統が二つにわかれた南北朝時代。皇位・政策・主導権などをめぐって、観応の擾乱をはじめとする内乱が頻発した。後醍醐天皇・護良親王・足利尊氏・楠木正成・北畠親房ら、思惑をもって複雑に絡み合う人物相関から争乱を詳述。北朝にくらべ南朝は忠臣ぞろいだったというイメージがいまなおのこるが、それは真実なのか。南北朝史を新視点で描く。

 

【編集者の眼】
 皇統が南朝と北朝にわかれた時代、争乱はそれぞれの内部でも激烈だった。政策や皇位継承をめぐって、足利尊氏、護良親王、後醍醐天皇、新田義貞、北畠親房、後村上天皇らが抗争した。
 たかだか六〇年ほどのあいだに、親兄弟など骨肉相食む争いが、これほどたくさん起こっていたことにおどろかされる。また、南朝の臣下は忠義にあつかったというイメージも覆されるだろう。
 組織が集合離散を繰り返す要因をこまかにみていくことで、対立の構図が明らかになる。そして、対立していた組織から理念や政策を受け継ぎ、次の時代をきりひらいたという指摘は興味深い。
 そのほか、たとえば、要職の辞任騒動をめぐっては、辞職をちらつかせて求心力の維持をはかるさまを現代政治になぞらえるなど、刺激的でもある。この例にかぎらず、著者は、南北朝時代から、現代人が導き出せる教訓がたくさんあるという。歴史学を学ぶ醍醐味を提示してくれる。    (卯)

 

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