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古代政治史における天皇制の論理〈増訂版〉

古代政治史における天皇制の論理〈増訂版〉

古代政治史上の諸事件に独自の解釈を加え、新たな全体像を提起する。旧版刊行後の研究成果を盛り込み、全面的に増補改稿する。

著者 河内 祥輔
ジャンル 日本歴史 > 古代史
出版年月日 2014/09/29
ISBN 9784642082600
判型・ページ数 4-6・328ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

序論―予備的考察(『読史余論』をめぐって/『神皇正統記』をめぐって/皇位継承の概観)/六世紀型の皇統形成原理(皇位継承の理念/直系の創造と女帝)/八世紀型の皇統形成原理(文武から聖武へ/聖武期政治史の諸問題/直系原理の変質)/奈良時代後期政治史の基調(淳仁の即位と廃位/道鏡擁立運動の推進/光仁擁立の情況/皇位継承をめぐる二つの路線)/光仁系皇統の成立(光仁系皇統の課題/婚姻関係の諸相/弘仁元年の政変/直系の成立)/幼帝と摂政(幼帝の登場/惟喬擁立案の意味/摂政制の成立)/光孝擁立問題の視角(陽成退位の事情/天皇光孝の性格/陽成退位式の特徴/光孝の擁立に至る経過)/宇多「院政」論(宇多即位の事情/醍醐即位をめぐる基本方針/時平・道真二頭体制の性格/「院政」の理念/「院政」の挫折)/結び/天皇系図

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内容説明

日本の古代政治史には、飛鳥・奈良・平安(前期・後期)の各時代を通し、一貫して独特の論理の働きがあることを見過ごしてはならない。その基調にあるものこそ、天皇制の価値観(直系主義)ではなかろうか。かかる視点から、古代政治史上の諸事件に独自の解釈を加え、新たな全体像を提起する。旧版刊行後の研究成果を盛り込み、全面的に増補改稿。

【編集者の眼】
 明治維新によって、天皇は軍事化し、朝廷は解体され、皇位継承が法制化した。しかしそれ以前、天皇は朝廷の中の存在であり、天皇制は朝廷の組織原理であった。本書は、近代天皇制が投影された現代人の天皇制観に対する反省と、古代を見る眼がいかにあるべきかの考察を迫る。
 『日本書紀』の世界における皇位継承のあり方や女帝出現の意味、直系の条件に当てはまらない聖武期の諸問題、道鏡事件を初めとする孝謙時代の政治的混乱、天皇としての権威が備わっていなかった光仁系皇統の成立、史上初の幼帝清和の登場と摂政制の成立など、時代を下りながらの構成の中で、古代における天皇制と政治史の関係を検証する。
 復刊を求める声が高かった名著が、旧版刊行後の研究成果を盛り込み、装いも新たに甦った。藤原道長の「望月の歌」の背景とその心境を論じた付論も収録。引用史料も読み下し文とルビにより読みやすく改められている。(高)

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