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中近世の蝦夷地と北方交易

アイヌ文化と内国化

中近世の蝦夷地と北方交易

蝦夷地へ和人はいつどのような形で進出したか、アイヌと和人両者に光を当て、考古学と文献史学から「蝦夷地史」を新たに提唱する。

著者 関根 達人
ジャンル 日本歴史 > 中世史
日本歴史 > 近世史
出版年月日 2014/10/21
ISBN 9784642093392
判型・ページ数 B5・412ページ
定価 本体15,000円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

序章 北方史とアイヌ文化/北方交易に関する考古学的研究(アイヌ文化成立以前の北方交易―北日本出土の鋺をめぐって/考古資料からみたアイヌ文化の成立/アイヌの宝物とツクナイ/副葬品からみたアイヌ文化の変容/シベチャリ出土の遺物/タマサイ・ガラス玉に関する基礎的研究)/本州アイヌの実像(考古学的痕跡/生業・習俗と北奥社会/狩猟と漁撈)/和人の北方進出と蝦夷地の内国化(道南和人館とその時代/北海道島における中世陶磁器の流通/近世陶磁器からみた蝦夷地の内国化/石造物からみた蝦夷地の内国化/松前三湊の墓石と人口動態)以下細目略/カラフト(サハリン)島への和人の進出/終章 蝦夷地史の構築を目指して

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内容説明

未解明であった中近世の蝦夷地の人々とその社会について、考古学と文献史学の双方から解明する。北海道・カラフト・千島へ和人はいつどのような形で進出したか、和人や日本製品の進出がアイヌ文化の形成と変容に与えた影響と、蝦夷地の「内国化」の過程を具体的に論じる。アイヌと和人の両者に光を当て、「蝦夷地史」を新たに提唱する画期的な成果。

【編集者の眼】
アイヌ文化はいつ頃成立したのでしょうか。
 実は、現在私たちが北海道で見ることのできる、特徴ある衣装や熊送り(イオマンテ)儀礼で知られるアイヌ文化が、いつどのように成立したのかは、長らく未解明でした。その大きな問題への、考古学と歴史学双方からの「一つの回答」が、本書です。
 一二世紀、日本は中国を中心とした東アジアの物流機構に組み込まれます。アイヌの交易品として知られる、ガラス玉、狩猟・漁労具、漆器、蝦夷刀などのスタイルが次第に定まってくることから一三世紀に、アイヌ文化が誕生したことがわかります。
 現在行われている神前式の結婚式は、西欧近代の影響で始まりました。それまで、自宅で行われていた民俗行事の「祝(しゆう)言(げん)」が、宗教的な儀礼として現在のかたちになったのです。
 それと、同じことが恐らく一三世紀の蝦夷地(北海道)で起こりました。異文化との交流・混交のなかでひとつのスタイルが確立したのです。 (千)

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