日本古代の歴史 5

摂関政治と地方社会

藤原氏は他氏を排斥し権力を掌握する。受領による地方支配など、政治・経済・社会を、東アジアとの交流など、新視点を交えて描く。

ご注文

3,080円(税込)

ネット書店で購入
紀伊國屋書店ウェブストア
楽天ブックス
ヨドバシ.com
セブンネットショッピング
Amazon
e-hon 全国書店ネットワーク
Honya Club.com
bookfanプレミアム
TSUTAYA オンラインショッピング
HMV&BOOKS online
著者 坂上 康俊
ジャンル 日本史  > 古代史
シリーズ 日本古代史  > 日本古代の歴史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2015/12/08
ISBN 9784642064712
判型・ページ数 四六・258ページ
定価 3,080円(税込)
在庫 在庫あり
摂関政治と地方社会

この本に関するお問い合わせ・感想

内容紹介
目次

応天門の変や菅原道真左遷で、藤原氏は他氏を排斥し権力を掌握する。摂政・関白による政策決定、受領による地方支配、浄土教信仰の浸透…。この時代の政治・経済・社会を、東アジアとの交流など、新視点を交えて描く。

【編集者の眼】
皆さんは平安時代について教科書でこう習いませんでしたか。
①遣唐使が廃止され国風文化が栄えた。
②貴族の荘園が全土を覆い、国有地は縮小した。
これらは現在の学界では否定されています。
遣唐使が廃止されたのは、商人たち民間の交流が盛んになり、必要がなくなったからです。『源氏物語』巻にのが登場することを思い出された方もおられるでしょう。
荘園が全国に拡大するのは、この後の院政期です。藤原道長のをつくした屋敷や寺院建設の財源は、任地で巨財を蓄えた国司(受領)たちの見返りを期待する奉仕です。
本書は最新の研究成果から、この時代の政治や統治のありかたを述べる、高水準の通史です。もちろん菅原道真左遷の背景や藤原氏内部のな主導権争いなど、政治史の記述も充実しています。本格的に歴史を知りたい方には必読の書です。(一)

摂関政治の時代―プロローグ/摂政・関白の成立と宇多・醍醐親政(摂政藤原良房〈清和天皇の即位/応天門の変〉/関白藤原基経〈陽成天皇/その後の陽成天皇/伊勢物語の背景/関白の端緒/阿衡の紛議〉以下細目略/宇多親政/延喜の治)/藤原忠平の時代(受領の誕生/課丁から土地へ/村落社会の変貌/平将門・藤原純友の乱)/摂関政治の成熟(天暦の治/儀式書の成立/摂関の役割/摂関の継承/神祇信仰の再編成と浄土信仰の展開)/国際関係の水脈(東アジア国際関係の変容/新しい外交と貿易の形態/東アジア海域交流と巡礼僧)/藤原道長・頼通の時代(道長の栄華/受領の生態/荘園公領制の形成・そして舞台は回る)/摂関政治を振り返る―エピローグ