歴史文化ライブラリー 412

空海の文字とことば (冊子版)

書の達人、空海。梵字や文房四宝(筆・墨・紙・硯)、喫茶、綜芸種智院などのエピソードを紹介。書や文字、ことばをめぐる姿を辿る。

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冊子版 電子書籍
著者 岸田 知子
ジャンル 日本史  > 古代史
宗教史  > 仏教史
シリーズ 歴史文化ライブラリー
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2015/10/20
ISBN 9784642058124
判型・ページ数 四六・208ページ
定価 1,870円(税込)
在庫 品切れ・重版未定
空海の文字とことば

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内容紹介
目次

真言宗の祖、弘法大師空海は五(ご)筆(ひつ)和(わ)尚(じょう)と呼ばれた書の達人でもある。遣唐使として学んだ梵字や「五十音図」とのかかわり、異体字、文房四宝(筆・墨・紙・硯)の製作、教育機関「綜(しゅ)芸(げい)種(しゅ)智院(ちいん)」の構想など、空海にまつわるさまざまなエピソードを紹介。三筆(橘逸勢(はやなり)・嵯峨天皇)との交流に触れつつ、書や文字、ことばをめぐる空海の姿をたどる。

【編集者の眼】
弘法大師空海は若いころから書の道に興味を持ち、遣唐使として長安に渡ったときすでにその筆法の達者なことで五筆先生と呼ばれたというが、その唐でさらに書に学んだ。異体字や雑体書など字体に深い興味をもち、古代インドの梵字やサンスクリットの研究書を請来した。
本書では、書や文字、ことばをめぐる空海の姿をたどる。奔放な飛白体をはじめ、後世に残した書の限りなく豊かであったことで知られる空海だが、民衆のための教育機関「綜芸種智院」を構想し、筆・硯・墨・紙などの文房具の製作に携わって職人たちと交流するなど、その興味はまことに幅広かったことが分かる。
それぞれのエピソードにまつわり、たとえば日常的に喫茶を楽しんでいたことに関しては茶をめぐる唐代の事情や製造法など、より広い背景の中で空海の姿を俯瞰してみることができる。空海の視線の先にあった唐の文化が見いだされてくるようだ。(高)

 

空海と書―プロローグ/空海と文字(空海と梵字〈「真言七祖像」の梵字/空海の梵字習得/梵字悉曇/空海の梵字開眼伝説/「五十音図」/最古の「五十音図」/空海と種子曼荼羅〉以下細目略/空海と異体字/空海と雑体書)/空海と書(空海と橘逸勢/空海と孫過庭『書譜』/嵯峨天皇へのおみやげ)/空海の愉しみ(空海と「文房四宝」/空海と茶/空海の学校―綜芸種智院)/空海とことば(マーラー「大地の歌」と空海/空海の対句表現/『三教指帰』あれこれ)/文字への興味―エピローグ