歴史文化ライブラリー 417

神と死者の考古学 (冊子版)

古代のまつりと信仰

五世紀、神祭りの原形が古墳祭祀と関連し形成された。祭りや古墳との関係、現代の文化・信仰への影響など、新視点から実態に迫る。

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冊子版 電子書籍
著者 笹生 衛
ジャンル 考古学  > 考古学一般
宗教史  > 宗教史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2015/12/18
ISBN 9784642058179
判型・ページ数 四六・240ページ
定価 1,870円(税込)
在庫 在庫あり
神と死者の考古学

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内容紹介
目次

5世紀、日本列島の自然環境と関係する神祭りの原形が古墳祭祀と関連しつつ形成され、そこには災害も大きく関係していた。この時代の祭りや古墳との関係はどのようなものだったのか。また、祀った神や古墳の被葬者はいかに考えられ、かつ歴史的な意味を持ち、現代の文化・信仰に影響を与えているのか。最新研究成果を加え、新視点から実態に迫る。

【編集者の眼】
数年前、歴史散歩の本を担当してから、家族で各地の古墳などをめぐっている。古墳めぐりをしていて古墳が神社やお寺の裏山にあることが多いことに気付いた。これはなぜなのか。古墳という神聖な場所を今なお人々が大切な場所と認識していることを示しているのではないか、などと思ったりしている。
本書は、古墳の祭祀と関係しながら形成された自然環境とも深く関係する神祭りの原形が歴史的にどんな意味を持ち、現代の文化・信仰に影響を与えているのかを最新の考古学の成果から解き明かしていく。
著者は、そのためのキーワードとして「災害」と「祖(おや)(死者)への信仰」の二つを挙げている。二〇一一年三月の東日本大震災は、われわれに自然の力の猛威を改めて実感させた。これが古代の人たちならば、この恐怖を克服するために神にすがろうとしたであろう。そうした神への畏敬の念が古墳に葬られた祖(おや)(死者)への祈りとも融合して今に続く祭祀が執り行われていったことがよくわかる。(紙)

神と死者と古代の人々―プロローグ/古代祭祀の実態(神道考古学と古代祭祀〈神道考古学/祭祀遺跡と祭祀遺物/古代祭祀のイメージ/依代・招代/神籬と榊/『釈日本紀』『古事記伝』の解釈/模造品と祭具/新たな課題〉以下細目略/祭祀遺跡から古代祭祀を探る/古墳時代祭祀の復元)/古代の神観と祭祀(祭祀遺跡の立地と神/古代の富士山信仰と火山祭祀の系譜)/祖への信仰と祭祀(古墳の儀礼/古墳と祖の祭祀/黄泉の国と祖の継承)/古代祭祀の終焉と現代―エピローグ―