古代の人々の心性と環境

異界・境界・現世

感じる光、声、ニオイ…。生活空間の周囲に広がる異界と古代の人々との関わりから、彼らの心性に迫り、現代の社会や環境を見直す。

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著者 三宅 和朗
ジャンル 日本史  > 古代史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2016/05/19
ISBN 9784642046305
判型・ページ数 A5・378ページ
定価 5,280円(税込)
在庫 在庫僅少
古代の人々の心性と環境

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内容紹介
目次

現代の大都会とは異なる暗い夜、静かな音の風景(サウンドスケープ)のなか、古代の人々は研ぎ澄まされた五感を介して何を感じていたのか。生活空間の周囲に広がる異界と人々との関わりを、巨樹・古墳・ニオイ・不思議・人間の身体や声などのテーマを取り上げ、古代史料をもとに読み解く。今では忘れ去られた彼らの心性に迫ることで、現代の社会や環境を見つめ直す。

【編集者の眼】
旅の僧が大樹の下で野宿していると、真っ暗な夜中に翁と騎馬で訪れた者たちとの会話が聞こえた。翁は「馬の脚が折れているので行けない」と言った。翌朝、僧は樹の下に道祖神と脚の部分が壊れている絵馬を見つけた。馬の脚を修理しておくと、次の夜、また訪れたものたちと一緒に、道祖神は馬に乗って出て行った。
本書に紹介されている不思議な話の一つです。
何も見えず音しか聞こえない夜と目の利く昼のコントラスト、そこに近接する異界。
現代とは比較にならない暗い静かな夜、不気味な音、ニオイ、触覚―研ぎ澄まされた感性で、人々は何を感じていたのでしょうか。
著者は東日本大震災と原発事故に衝撃をうけ、環境を重視しなければならないことに気づきました。いままで取り上げてこられなかったこのキーワードで日本古代史を考えたら何が見えてくるのか。
新しい発想による刺激的(エキサイテイング)な歴史書。(一)

序章 古代の人々の心性と環境―問題の所在/樹木をめぐる古代の環境史(古代の人々の心性と巨樹〈『古事記』『日本書紀』『風土記』の巨樹伝承/巨樹の呪力と転用/巨樹と支配のシンボル/巨樹の伐採と信仰〉/古墳と植樹〈古墳と植樹/古墳植樹の成立と背景/古墳の転用―樹木を手がかりに/付論 古墳の名称と樹木〉/木俣考―古代の人々の心身と境界〈木俣/鹿角とからだ〉以下細目略)/古代の人々の心性と異界・境界(古代の声の風景―ナクとサヘヅル/神々の声・神々への声を聴く―古代の聴覚/異界・異類とニオイ―古代の嗅覚/古代の人々と不思議―感性を手がかりに/古代の人々の背丈)/終章 古代の人々の大地へのまなざし