平安時代記録語集成 上

平安時代の記録語約3万語の資料を集成。小右記・御堂関白記など11点から採録し、所出箇所(年月日・刊本頁行)・用例を示す。

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著者 峰岸 明
ジャンル 日本語・日本文学  > 辞典・事典
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2016/07/29
ISBN 9784642014748
判型・ページ数 その他・規格外・1612ページ
定価 37,400円(税込)
在庫 在庫あり
平安時代記録語集成 上

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内容紹介

半世紀以前より記録語辞典の編纂を志していた国語学の権威が遺した、平安時代の記録語約3万語の資料を集成。小右記・御堂関白記・権記など11点から蒐集し、所出箇所(年月日・刊本頁行)・用例を示す。また、記録語辞典原稿の一部約2000項目を「記録語解(かい)義(ぎ)」として附載する。日本史・国語学・国文学、広く日本語に関心を有する読者必備の書。

【編集者の眼】
万寿二年(一〇二五)十二月四日、六九歳で右大臣・右近衛大将の藤原実資(ふじわらのさねすけ)は日記に短く「入夜小雷、世号雪発云々」と記しました。この「雪発」の語ですが、大日本古記録の頭注には「雪起」とあります。「ゆきおこし」と読ませるものでしょう。もしその読みで正しければ、日本海側の降雪地域の方々には興味のある単語ではないでしょうか。現在、雪が降る前に鳴る雷をこう呼んでいますが、すでに千年近く前の京都でもそう呼ばれていたことがわかるからです(新潟県の西部ではこうした雷を「雪おろし」と呼びますが、関連する語でしょう)。 
記録とは日本史学の用語では、和様漢文で書かれた日記をさします。御(み)堂(どう)関(かん)白(ぱく)記(き)や小(しょう)右(ゆう)記(き)等の名はご存じの方も多いでしょう。記録が扱う内容や用語は、同時代の仮名文学とはまた別の世界をなしています。右の例は記録に書き留められた貴重な資料ですが、本書はこうした仮名文学とは別の平安時代のことばの宝庫です。ぜひ頁を繰ってみてください。(宮)