安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
ホーム > 江戸の乳と子ども

江戸の乳と子ども 441

いのちをつなぐ

江戸の乳と子ども

貰い乳、乳持ち奉公、乳と捨て子、長期授乳…。乳をめぐる人の繋がりを探り、子どもを育てるネットワーク形成の意味を考える。

著者 沢山 美果子
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 近世史
出版年月日 2016/12/20
ISBN 9784642058414
判型・ページ数 4-6・232ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Check

目次

いのちへの問い、乳への問い―プロローグ/なぜ乳か(乳から何が見えるか/授乳風景は語る/西鶴本に見る乳/乳がない)/命綱としての乳(いのちの管理と乳/上層武士と乳/乳と捨て子/乳沢山あり/捨て子のその後)/売買される乳(乳持ち奉公に出る女たち/乳母を選ぶ/乳の売買の裏側)/ある家族における乳と子ども(「柏崎日記」に見る乳と子ども/渡部家の子どもたちと授乳/乳をめぐるネットワーク/乳を呑むのは「ねんね」)/乳と生殖・胎児観(長期授乳の意味/出生コントロールと乳/乳を呑む「胎内の子」)/歴史の中のいのちと乳―エピローグ


このページのトップへ

内容説明

粉ミルクのように有効な代替品がない江戸時代、赤子にとって“乳”は大切な命綱だった。母親の出産死や乳の出が悪い場合、人びとは貰い乳や乳母を確保するために奔走した。生活のため乳持ち奉公に出る女性、長期間乳を呑んでいた子どもの声、乳と生殖の関係などに迫る。乳をめぐる人の繋がりを探り、今、子どもを育てるネットワーク形成の意味を考える。

 

困惑編集者の眼--まったく新しい子育て論

乳幼児期の育児に欠かせなかった母乳。江戸時代は、子どもの生死にかかわる生命線であった。母親が、乳が出ない場合、乳を借りに行くいく父親の姿などから、自然と地域全体で子どもを育てていく姿が見て取れる。現代、母親が孤立してしまう現状に警鐘を鳴らし、「母乳信仰」を批判する問題作。インターネットも粉ミルクも無い時代、「江戸時代の子育てはこうだったんだね、とも思ったし乳幼児の死亡率の高さから、子どもが生き抜くのは大変だったんだね」、と納得させられる1冊。前作『江戸の捨て子たち』に続き、「こうのとりのゆりかご」のその後にもふれていて興味深い。

このページのトップへ

関連書籍

江戸の親子

江戸の親子

近世の親子関係と子育ての実態に迫る

著者:太田 素子
 
江戸の捨て子たち

江戸の捨て子たち 255

江戸の赤ちゃんポスト構想から見る実像

著者:沢山 美果子
 
 
近代家族と子育て

近代家族と子育て

現在につながる「子育て」問題の起源に迫る

著者:沢山 美果子
 
乳母の力

乳母の力 195

春日局、今参局ら、歴史を陰で支えた実像

著者:田端 泰子
 
 
日本幼児史

日本幼児史

無関心から子宝へ。幼児への認識変化を描く

著者:柴田 純
 
子どもの中世史

子どもの中世史

子どもをめぐる実態を様々な史料から検証

著者:斉藤 研一
 
 
平安王朝の子どもたち

平安王朝の子どもたち

実態をジェンダーの視点から実証的に追究

著者:服藤 早苗
 
老人と子供の考古学

老人と子供の考古学 380

墓から読み解く縄文人のライフヒストリー

著者:山田 康弘
 
 

このページのトップへ