日産の創業者 鮎川義介

大正・昭和の技術者、実業家。自動車産業などを開拓し、戦後は社会企業家として活動した。「革新」企業家の波瀾の生涯を辿る。

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著者 宇田川 勝
ジャンル 日本史  > 近現代史
各テーマ史  > 経済史・経営史・労働史
地域 中国地方  > 山口県
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2017/02/28
ISBN 9784642083126
判型・ページ数 四六・256ページ
定価 3,080円(税込)
在庫 品切れ・重版未定
日産の創業者 鮎川義介

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内容紹介
目次

大正・昭和時代、斬新な構想力と革新的な事業活動で勇名を馳せた技術者、実業家。社会公益に役立つ未開拓分野の先駆者を目指し、機械工業の基礎素材である可鍛鋳鉄の事業や自動車産業を開拓。戦後は中小企業の助成活動や政治家として精力的に活動した。日産コンツェルンや満業経営にも説き及び、革新(イノベーション)企業家の波瀾の生涯を辿る。

【編集者の眼】
「棺を覆(おお)いて事(こと)定まる」という。本年二〇一七年は鮎川(あいかわ)義(よし)介(すけ)没後五〇年である。現在「日産」といえば自動車会社を思い浮かべる人がほとんどであろうが、同社がかつて属した日産コンツェルンは敗戦時、三井・三菱・住友につぐ規模の財閥であった。本書の「日産の創業者」とは、この日産コンツェルンの創業者、の意である。鮎川の名は没後、急速に世間からは忘れ去られていったのではないだろうか。著者は処女論文以来四〇年日産コンツェルンを中心とした研究を進めてこられたが、この伝記はいわばその集大成である。米国での一工員としての技術修得、起業、巨大財閥の形成、世間を驚かせた日産コンツェルンの「満州」移駐、戦後の中小企業助成活動―これらの鮎川の生涯とそのユニークな企業家活動の特質を、経営史学の研究をもとに論述する。鮎川は「どうも自分のやることは人に迷惑をかけることであるように人は思っている(…)、俺が死んでから、俺のやったことについて必ずわかってくる」と語ったというが、本書はそれへの回答の一つであろう。(宮)

はしがき/生い立ちと金持にならない誓い(長州士族の家に誕生/華麗な門閥/大恩人・井上馨/東京帝国大学時代)/産業開拓活動(職工からの出発/戸畑鋳物と可鍛鋳鉄事業/日産自動車の事業活動)/日産コンツェルンの形成(共立企業の設立と経験/親族の事業経営に参画/久原財閥から日産コンツェルンへ/日産コンツェルンの戦略と金融/日産コンツェルンの構造と組織)/満業コンツェルンの経営(日本産業の満州移転/日産側の事情と鮎川の「夢」/満業経営の実態/民間外交の展開/満業の改組と日産コンツェルンの奪回策)/社会企業家としての活動(義済会の設立と活動/日産コンツェルンの解体と鮎川義介の財閥指定/外資導入工作と電源開発・道路整備問題/中小企業助成活動)/終章 鮎川義介の企業家活動の特質/略年譜