近世史研究遺文

日本の歴史学界を牽引した博士の研究を総括する。戦前発表の入手しがたい論考をはじめ、農村・農民史など、不朽の学問体系を集大成。

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著者 児玉幸多先生論集刊行委員会
ジャンル 日本史  > 近世史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2017/06/23
ISBN 9784642034784
判型・ページ数 A5・430ページ
定価 13,200円(税込)
在庫 在庫僅少
近世史研究遺文

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内容紹介
目次
戦前・戦後を通じて、近世史研究に止まることなく、日本の歴史学界を牽引した児玉幸多博士の研究を、没後十年を機に総括する。戦前発表の神社史研究などの入手しがたい論考をはじめ、百姓一揆をめぐる農村・農民史、地租改正・町村制による近代への転換、珠玉の交通史随想など、六十余年に及ぶ不朽の学問体系を集大成し、今後の研究の礎とする。

【編集者の眼】
某学会の会長を勇退される場の末端に私も居合わせた。まだまだお元気であったものの、時に九十一歳。その六年後に物故されたのだが、今年が没後十年というから、私の髪も白さを増すはずだ。
 児玉幸多先生(一九〇九~二〇〇七)は、近世史研究の泰斗として、学術書にとどまらず多数の著作があり、概説書や教科書・参考書、あるいは学習まんがで記憶されている方も多いのではないか。そんな先生に、まだ未収録の論考がある。それを集めて、次世代の研究につなげよう。刊行委員会の方々の情熱で本は完成したが、個人の学問が世代をまたいで学界に広がっていく絆に接したように思う。
先般、古い資料をたぐってみた。一九五八年のこと、児玉先生が「今夏信州へ数日間ひきこもられまして「佐倉惣五郎」をあらかたおまとめ下さいました」とあり、秋には刊行。わずか二ヵ月の製作期間! その超人的な仕事ぶり―いわんや活版印刷の時代においてをや―に驚嘆〳〵。(船)
Ⅰ 近世の上賀茂社(賀茂別雷神社の集会制度/賀茂清茂伝/梅辻則清遠島始末/京都上賀茂の三手文庫について)/Ⅱ 一揆と騒動(磔茂左衛門の背景/百姓一揆談の成立―佐倉惣五郎の場合/百姓一揆の資料―上総国夷隅郡の杢右衛門/福田八郎右衛門/出羽国大山騒動/陸奥の地割制度と経済事情)/Ⅲ 地租改正と町村制(木曽山林の地租改正/明治町村制の実施上の諸問題)/Ⅳ 交通史拾遺(交通史研究の発展/幕末将軍の上洛と宿駅の負担/峠と街道)