古代豪族葛城氏と大古墳

奈良盆地南西部に葛城氏の大型古墳が集中して造られたのはなぜか。畿内の最有力豪族の政治力、経済力、軍事力を考古学資料から描く。

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著者 小笠原 好彦
ジャンル 日本史  > 先史
日本史  > 古代史
考古学  > 考古学一般
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2017/08/25
ISBN 9784642083232
判型・ページ数 四六・208ページ
定価 2,420円(税込)
在庫 在庫あり
古代豪族葛城氏と大古墳

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内容紹介
目次
奈良盆地南西部にある馬(うま)見(み)丘陵一帯には、全長200メートルを超える葛城氏の首長墳が集中して築造されている。考古学による首長墳の系列と『古事記』『日本書紀』に記す葛城氏の系譜を対比し、首長墳の被葬者をすべて想定する。古代豪族の葛城氏が畿内の最有力豪族になったのはなぜか。葛城氏の政治力、経済力、軍事力を考古学資料によって描く。

【編集者の眼】
古代の奈良、といえば歴史ロマンの詰まった場所だ。お好きな方も多いだろう。本書では奈良の中西部の葛城と呼称される場所に築造された多くの古墳を取り上げる。著者の関心は、誰の墓なのか、につきる。
現地を訪れれば圧巻だが、二〇〇メートルを超える巨大な古墳が残されている。やはり、政治的にも経済的にもちからのあった人物によるものであろうとは推測できるが、考古学を専門とする著者は、考古学的な成果をもとに、『古事記』『日本書紀』などの記録と照らし合わせ、謎に挑む。
地域の自然条件、古墳の形状や規模、造営時期、副葬品などの基本的な事項をおさえたうえで、氏族間の競合や連帯などの面を考察し、考古学と古代史とを結びつけた。
詳しくは本書をご覧いただきたいが、歴史と文化と自然がゆたかにのこる葛城という地域には謎もまだ多くのこされているのである。(蟹)
はじめに/実在した葛城襲津彦(『帝紀』と倭五王/実在した葛城ソツヒコ/ソツヒコ以後の葛城氏/葛城地域の考古学的知見/南郷遺跡群の発掘/秋津遺跡で見つかった大型区画遺構群)/これまでの馬見古墳群の研究と葛城氏(馬見古墳群の構成/野淵龍潜氏による古墳の記録/馬見古墳群の性格づけ/馬見古墳群での被葬者の想定/馬見古墳群は大王家の古墳とする説/島の山古墳の発掘/巣山古墳の墳丘整備/門脇禎二氏の研究と葛城王国論/馬見古墳群は葛城氏の古墳)以下細目略/葛城地域の大型首長墳と変遷/葛城襲津彦が埋葬された大型首長墳/葛城襲津彦より前に築造された大型首長墳と被葬者/葛城襲津彦以後の大型首長墳と被葬者/葛城に築造された初期の大型首長墳と被葬者/葛城氏の政治・経済的発展と軍事力/葛城氏の衰退と雄略朝/おわりに