日本文化史講義

神話の時代から現代に至る思想・宗教・文学・芸能など幅広い事象を講義形式で解説。その複雑な性格と、豊かな内容を明らかにする。

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著者 大隅 和雄
ジャンル 日本史  > 通史
各テーマ史  > 文化史・誌
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2017/10/25
ISBN 9784642083263
判型・ページ数 四六・240ページ
定価 2,860円(税込)
在庫 在庫あり
日本文化史講義

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内容紹介
目次
日本文化は、独特の自然環境によって形成された基層文化の上に、大陸より漢字・仏教・儒教などを受容し、さらにヨーロッパ文化が伝来することで重層的で複雑な構造を持つことになった。神話の時代から現代に至る思想・宗教・文学・芸能など幅広い事象を講義形式で解説。文化史の時代区分に一石を投じ、今後の歴史研究のあり方に問題を提起する。

【編集者の眼】
著者による講義はしみじみとおもしろい。一定のリズムでぽつりぽつりと語るので、ともするとそのことばの感触にだまされてぼんやりしそうになることもあるが、思いがけない視点を示されるため、ものごとが違ったかたちでみえてくるという驚きを体験できる。
本書の大半は、放送大学での講義をもとにしている。ことばの響きやあじわいとともに、著者独自の着眼点を、ぜひ体験していただきたい。おそらく、歴史ときいて、暗記する学問というイメージをもつ人こそ、大きな知見を得るのではないか。
そもそも「文化」とはなかなか捉えがたい概念で、あらためて考えるとよくわからなくなる。人々の営みのなかから生起したあれこれを指すようだが、かつては文化に含まれなかった和食がいまや無形文化遺産とされるわけで、移ろい変わるものでもあるのである。
なにが文化なのか考えながら、捉えがたいものを捕まえる思索方法をつかみとりたい。(粥)
Ⅰ 日本の文化と思想(はしがき/日本文化の見方/神々の祭りと日本神話/仏教の伝来と受容/律令制度と官人の学問/かな文字の成立と国文学/仏教の日本化と庶民への浸透/公家と武家の文化/芸能の成熟/儒教とその日本化/国学と洋学/町人文化とその思想/知識人と西欧の思想/日本中心の思想/近代日本の諸宗教/国際社会における日本文化)/Ⅱ 文化史の時代区分(時代精神と文化史/文化の諸分野とその歴史/部門史を総合する試み/文化史の課題について)/Ⅲ 史料としての文学作品(歴史研究と文学作品/「文学作品」について/史料としてのあり方/文学作品としての読み/二一世紀の歴史叙述と文学作品)