安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
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世阿弥 257

世阿弥

「初心を忘るべからず」―現代になお生きる能の世界を確立した不世出の天才の人間像。

著者 今泉 淑夫
ジャンル 日本歴史
日本歴史 > 伝記
シリーズ 人物叢書
人物叢書 > 中世
出版年月日 2009/03/01
ISBN 9784642052504
判型・ページ数 4-6・320ページ
定価 本体2,100円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

はしがき/世阿弥の初期(世阿弥の生誕/足利義満の時代/世阿弥の少年期/世阿弥の青年期)/世阿弥の中期(足利義持の時代/醍醐寺清滝宮楽頭職/応永期文化の開花)/世阿弥の後期(足利義教の時代/音阿弥贔屓/世阿弥父子への迫害/足利義教の資質と「突鼻」/世阿弥の佐渡配流)/世阿弥の作能(世阿弥の能本/観阿弥関係の能/世阿弥の能/その他の能)/世阿弥の芸論(能楽理論の研究史/世阿弥の芸論・伝書〈能楽論の体系化/息男元能への伝書/金春禅竹への伝書〉)/世阿弥と禅(芸論にみる禅〈維摩不二法門/不立文字/三転語/却来/万

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内容説明

室町時代の能作者。少年時より才に秀で、観世大夫家を継いだ世阿弥は、現代に続く能楽を大成した。その生涯は足利義満・義持・義教の三代に及ぶ波瀾に富むもので、晩年の佐渡配流の理由や禅宗信仰の内実などには未だ定説がない。「夢幻能」と芸論に「不二思想」の影響を見、「秘すれば花」と言い切った独創的世界に迫り、新たな世阿弥像を描く。

【編集者の眼】
 「花は花でも何の花」を聴いた。若い時分はスイスイ歌ってばかりで、鼻にもかけなかったけれど、歳をとったせいだろうか、いい歌だと思う。
 花に託して芸の道を説いた『風姿花伝』を改めて解説する必要はないだろう。ところが、その著者である世阿弥の生涯は、誕生の年や死去の様もはっきりしないなど、わからないことが多い。とりわけ晩年に佐渡へと配流された理由は諸説分かれており、足利義教の偏屈で執拗な資質にそれを求めたのは本書の圧巻であろう。そして、東福寺の岐陽方秀との接触が禅の思想を深めさせ、世阿弥の能の核心となっていったことを明らかにするのである。
 ところで、個人的に共感した「花伝」の一節は、「その道を究めるには、素質と意欲と良き師を得ること」である。上司や先生を選べないとか、またその逆だとか、日頃の人間関係にクヨクヨしている多くの人は、思わず膝を叩くのではないか。「何とかしようよ、……花」の心境である。(船)

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