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昭和天皇側近たちの戦争 296

昭和天皇側近たちの戦争

戦前日本、天皇を支えた宮内大臣・内大臣・侍従長ら。彼らは戦争への道を突き進む激動昭和にいかなる政治的影響力を持っていたのか。

著者 茶谷 誠一
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 近・現代史
出版年月日 2010/04/20
ISBN 9784642056960
判型・ページ数 4-6・240ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

昭和天皇側近たちの歴史認識―プロローグ/明治憲法体制と天皇側近(明治期から大正期における天皇側近/牧野グループの形成/政党内閣期の外交危機)/満州事変と側近たちの動揺(満州事変と天皇・天皇側近の動揺/犬養内閣と牧野グループの天皇親政運動/国際連盟脱退)以下細目略/二・二六事件と側近の一新/日中戦争下の側近と軍部への接近/アジア太平洋戦争期における天皇側近/新憲法制定と象徴天皇制―エピローグ

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内容説明

戦前日本、国家元首として君臨する天皇を支えていた宮内大臣・内大臣・侍従長をはじめとする側近たち。彼らは満州事変以降、日中戦争やアジア太平洋戦争へと突き進んだ激動の昭和史の中で、どのような政治的影響力を持っていたのか。牧野(まきの)伸(のぶ)顕(あき)・湯(ゆ)浅(あさ)倉(くら)平(へい)・木戸(きど)幸一(こういち)ら昭和天皇の側近たちの言動に注目し、彼らの目からみた近代日本の軌跡を描く。

Cool編集者の眼  昭和戦中期、軍部の台頭をゆるした要因として、西園寺ら、近代日本の礎を築いてきた元老らの力が衰退し、当時の政治指導者は張作霖爆殺事件や満州事変などの転機とされる場面を乗り切ることが出来なかったという通説がある。ただ、当時も政治家はいたし、元老の後継とされる側近たちもいた。牧野-木戸と続く、内大臣は、首相指名に関わることも出来る重責を担っており、元老に替わる、天皇を中心とした政治の意志決定に直接関わっていた。憲法が意志決定のシステムをあいまいにしていた以上、彼らはそのシステムがつねに機能するよう調整する安全弁でなければならなかった。しかし天皇の政治への不介入や、御前会議の創設など、政治方針は常に揺れ続け、最後まで確固としたステムを築けなかったことが、敗戦へつながっていく流れがよくわかる。

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