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身分論をひろげる 6

身分論をひろげる

〈身分論〉は新たな地平をめざす。キリシタン、近世的「悪党」、朝鮮・中国・琉球の身分…。人の視点で身分を問い直すシリーズ完結巻

著者 大橋 幸泰
深谷 克己
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ <江戸>の人と身分
出版年月日 2010/12/15
ISBN 9784642065719
判型・ページ数 4-6・250ページ
定価 本体3,000円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

士農工商と近世身分制…深谷克己(身分別の支配と身分の分節的構造/士農工商と東アジア官僚制国家/身分上昇の願望と行動)/「邪」と「正」の間―近世日本の宗教序列―…大橋幸泰(近世人の島原天草一揆認識/異端的宗教活動と「邪正」)/近世的「悪党」…須田 努(十八世紀、百姓一揆史料に登場する「悪党」/十八世紀、随筆と浄瑠璃に登場する「悪党」/十九世紀、百姓一揆史料に見る「悪党」/十九世紀、随筆と歌舞伎に登場する「悪党」/近世的「悪党」の変容)/朝鮮の士と民…趙景達(士族の支配と民衆/民衆の成長と士族支配の動揺/士像の転回/抗争の中の士と民)/中国における「士」と「民」…山田 賢(基本概念の確認─「士大夫」「士人」「紳士」「郷紳」―/「士」と「民」/近代中国における「士」)/近世琉球の士と民(百姓)…豊見山和行(士身分の確立過程とその問題/士身分の再編と諸職)

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内容説明

宗教的異端、近世の「悪党」、東アジア諸地域の身分…。日本史という枠組みをも越えて、あらゆるものに身分のコードがつけられた近世社会を読み解く。全6巻の論点をさらに深める執筆者によるシンポジウム記録も収録。

【編集者の眼】
 時代劇で、武士が「百姓の分際で…」とか「身の程知らずにも」とか言い放ち、身分制社会だったことを示す場面は必ず目にするが、現代でも人をみさ見下げて発する「…の分際で」の類の語は生きている。
  身分制度については、戦後歴史学のひとつの達成となったといっても過言でないほど研究蓄積があり、この「〈江戸〉の人と身分」(全6巻)シリーズは、江戸時代の身分というものを、国家や共同体・地域社会・家制度という枠組みでなく、〈個人〉〈人〉という視点から描いてみようとするものである。
  時代を問わず、人は誰しも今よりもよい暮らしや上の地位を望み、また他人には抜かれたくないという願望を持っている。本シリーズでは、江戸時代のさまざまな身分の人びとの、今より上の身分へ…、といった上昇志向や、お国自慢のような地域の優越感、東アジア世界の身分などが明らかにされる。
 編者は語る。「前近代の身分は不自由から生まれたが、現代の身分は自由から生まれる」と。(環)

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