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「帝国」の映画監督 坂根田鶴子

『開拓の花嫁』・一九四三年・満映

「帝国」の映画監督 坂根田鶴子

帝国と植民地、芸術と戦争プロパガンダ、女性規範とそこからの逸脱。さまざまな因子の間で宙づりになった一人の映画人の姿を描く。

著者 池川 玲子
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
日本歴史 > 近現代史
出版年月日 2011/02/24
ISBN 9784642038027
判型・ページ数 A5・300ページ
定価 本体3,800円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

はじめに/『開拓の花嫁』への道―坂根田鶴子の前半生(生い立ち/映画界へ/『初姿』…初の女性映画監督の誕生/文化映画の世界に/満洲映画協会へ)/『開拓の花嫁』という映画(『開拓の花嫁』に関する情報/『開拓の花嫁』の作品内容/『開拓の花嫁』の作品分析/作品分析からみる『開拓の花嫁』)/満洲移民事業と『開拓の花嫁』(満洲移民事業における「大陸の花嫁」事項/移民地における産育状況/産育状況の改善策/産育施策と『開拓の花嫁』の連関/『開拓の花嫁』における虚実/満洲移民事業との連関からみる『開拓の花嫁』)/満洲移民映画群のなかの『開拓の花嫁』(満洲移民映画の概観/移民劇映画にみる「大陸の花嫁」の表象/移民プロパガンダの中の産育情報/『開拓の花嫁』再々検討)以下細目略/『開拓の花嫁』以後/坂根田鶴子と満洲

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内容説明

日本初の女性映画監督、坂根(さかね)田鶴子(たづこ)。「満洲」で活躍した女性パイオニアはいかなる人生を辿り、作品を残したのか。「多産な母」たることを求められ満洲に渡った女性たちと、坂根による移民プロパガンダ映画『開拓の花嫁』との関わりとは。女性の目線でつくられた「国策」映画の意義と、それが大日本帝国によるアジア侵略全体の中で果たした役割を考える。


お詫び 池川玲子
拙著『「帝国」の映画監督 坂根田鶴子』で、女性飛行士・猪岡菊子について、「飛行機をミリタリズムとナショナリズムの道具として大陸に向かう軍国日本の、まさにチアガール」との評価を述べた一文(198頁4・5行目)の引用元を、田中益三「虹の彼方へ」(『長く黄色い道・・満洲・女性・戦後』せらび書房、2006年)から、加納実紀代『越えられなかった海峡』(時事通信社、1994年)に訂正致します。著者の記載ミスによるもので、この場を借りてお詫び申し上げます。
田中氏の「虹の彼方へ」では、猪岡による「日満親善」飛行の同乗者であった「ベテラン男性」が整備用要員であったという事実を示した上で、上記とは異なる見解が提起されています。加納、田中両氏の著作は共に、アジア・太平洋戦争時のジェンダー問題を考える上で極めて興味深いテーマ「女性と航空機」に取り組んだ労作であり、著者は多くを教えて頂きました。ここに改めて、両氏にお礼申し上げます。

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