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江戸の寺社めぐり 320

鎌倉・江ノ島・お伊勢さん

江戸の寺社めぐり

参拝のために故郷を後にした庶民の覚悟。文人層の修養と名所めぐりの旅。行動文化の視点から、旅の大衆化が進む江戸時代を探訪する。

著者 原 淳一郎
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化ライブラリー > 近世史
出版年月日 2011/04/20
ISBN 9784642057202
判型・ページ数 4-6・200ページ
定価 本体1,700円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

江戸の旅と現代の旅―プロローグ/旅に出る前に(往来手形と関所手形/参詣講/餞別と土産)/旅の実態(ルートの選択―円か直線か?/参拝の実態/旅の食事/山岳信仰―大衆化のなかの聖性)/文人層の旅(文人層の旅の特性/地誌の役割/近代的な眼―人に厳しい文人層/武家の聖地鎌倉/文人層と庶民が交わる場―江ノ島)/旅の大衆化(堕落した宗教?/負け組の巻き返し/かつてたくさん廻ってきた宗教者/伊勢参宮の動態化―参詣地の複合化へ/行動する文化の時代)/旅の大衆化を経て―エピローグ

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内容説明

鎌倉・江ノ島・お伊勢さん…。泰平の世、全国の善男善女はこぞって名所めぐりの旅に出かけた。寺社参拝のために故郷を後にした庶民の覚悟。修養と名所めぐりをかねた文人層の旅。一生に一度のイベントに、人々は何をどう準備し、いかに行動したのか。ご利益・名所見物・グルメ・お土産など、行動文化の視点から、旅の大衆化が進む江戸時代を探訪。

Cool編集部よりパワースポットめぐりがブームである。

富士山に行けば、ご来光を拝むのに渋滞が出来ているらしいし、明治神宮の清正井戸には現在でも行列だ。これは、日本経済が停滞しているせいではないだろうが、本書を読むと一種異様な盛り上がりを見せるパワースポットブームの根っこの部分が見えてくる。当然ながら現在のパワースポットの多くは、信仰の対象である聖地なのだが、江戸時代、檀家制度にしばられていた庶民は、自由な移動さえ制限されていた。そんな時代だからこそ、伊勢や大山信仰=宗教という免罪符を盾に決死の逃避を試みたのである。著者は、当時の寺社めぐりが「命がけ」である点を強調しており本書のメインテーマでもある。安易な現世利益が目立つ現在のパワースポットブームだが、私はそれほど否定的ではない。伝統ある寺社を訪れると、やはり歴史上の人々の息づかいや土地のもっているオーラを感じることが出来る。もっといろいろな聖地を廻ってみたいと思う。

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