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若き特攻隊員と太平洋戦争

その手記と群像

若き特攻隊員と太平洋戦争

誰しも死にたくない…。迫り来る死の足音を聞きながら、切々と綴った彼らの手記をもとに、任務の達成に殉じた若者たちの群像を描く。

著者 森岡 清美
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
シリーズ 歴史文化セレクション
出版年月日 2011/07/05
ISBN 9784642063739
判型・ページ数 4-6・336ページ
定価 本体2,400円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

今も息づく特攻隊員の手記/陸軍特攻隊第二十振武隊員の軌跡(第二十振武隊の構成と隊員/穴沢少尉の日記と戦歴/最後の出撃)/海軍神風特攻隊における予備学生出身士官(海軍予備学生と神風特攻隊/第十四期飛行専修予備学生の経歴)/神風特攻隊七生隊員の群像(元山航空隊での特攻編成/七生隊の成立と元山空発進/遺書と鹿屋出撃)/神風特攻隊昭和隊員の鹿屋の日々(谷田部航空隊での特攻編成/市島少尉出撃前の一〇日間/昭和隊隊員最後の日々)/神風特攻隊筑波隊員の生と死(筑波航空隊での特攻編成/筑波空から鹿屋基地へ/西田隊長・隊員の心の軌跡)/特攻隊員の手記を読んで(決死の覚悟と必死の特攻/特攻受けいれを支えたもの/特攻戦死の意義)/特攻隊関連地図/『若き特攻隊員と太平洋戦争』を語る

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内容説明

「誰しも死にたくない」―それでも特攻隊員である彼らは、爆弾を抱いて生還の望みのない出撃へと向かっていった。迫り来る死の足音を聞きながら、自らと対峙して、人生を思い、あるいは親・きょうだい・恋人・友を想って、切々と綴った彼らの手記をもとに、生死の狭間で悩みながら任務の達成に殉じた、太平洋戦争末期の若者たちの群像を描き出す。

【編集者の眼】
 今年(2011)は終戦から66年です。悲惨な戦争の記憶が日本社会の中で忘れられないようにするために、「8月」があるような気がします。愛する人を失うこと、他者を殺し奪うこと、そして生きるということ……。歴史への想像力を働かせることによって、忘れてはいけない記憶を呼び覚ましてくれます。
 本書は、学徒出身特攻隊員の手記などの資料を基に、その群像を描き、個別特攻隊の編成から散華に至るまでを辿っています。著者は「本書の通奏低音が『愛と悲しみ』である」と語り、彼らが、自身の死に向き合い葛藤し、「悠久の大義に生きる」と意味づけをすることによって、納得しようとしたと述べています。理不尽な死を受け入れざるを得なかった彼ら、そして家族の無念さが伝わってきます。
 さて、10年以上も年間3万人を超える自殺者を出し、原発を停めることよりも経済を優先しようとする社会が、はたして人命を尊重していると、特攻で死んだ彼らに言えるのでしょうか。(代)

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