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蚕にみる明治維新

渋沢栄一と養蚕教師

蚕にみる明治維新

殖産興業として日本の経済をささえた養蚕業。優れた養蚕方式と高く評価された島村式蚕室の工夫、全国に伝えた養蚕教師の活躍を描く。

著者 鈴木 芳行
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
出版年月日 2011/09/06
ISBN 9784642080637
判型・ページ数 A5・220ページ
定価 本体1,800円+税
在庫 在庫あり
 
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目次

はじめに/江戸時代の養蚕(農民の養蚕/蚕種家の養蚕/西陣と上質な生糸/蚕種生産の盛んな地域/開港と蚕種貿易/三つの養蚕法/清涼育の特色)/近代養蚕の原点(二分された島村/島村の蚕種業/田島弥平・武平と蚕種業/島村蚕種業の台頭/清涼育への模索/蚕室の工夫/島村式蚕室の成立/地域の蚕業リーダー)/渋沢栄一と殖産興業(宮中の養蚕/渋沢栄一と宮中の養蚕/渋沢の蚕業人脈/宮中養蚕の教師役/幕府の蚕種貿易/蚕種の課税と世直し一揆/明治維新政府と蚕種貿易/蚕種鑑札の交付/商法司と商法会所/商法司の東京支署/東京通商司の設置/大隈重信と通商司/渋沢栄一の大蔵省任官/養蚕方法書の頒布/下問書の頒布/他)以下細目略/日本の蚕種家たち/島村式蚕室の伝播/養蚕伝習所と養蚕教師/おわりに

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内容説明

養蚕業は開国いらい日本の経済をささえた。明治維新の殖産興業として、その近代化を推進したのは大蔵官僚の渋沢栄一である。渋沢の出身地に近く、また優れた養蚕方式と、高い工夫で評価される群馬県の島村式蚕室が、養蚕教師によって宮中をはじめ各地に伝播していく過程を明らかにする。養蚕業をつうじて、どのように日本の産業が飛躍したかを示す。

【編集者の眼】
 子どものころ、隣家や友だちの家で蚕(かいこ)を飼っていた。群馬の田舎である。蚕は青臭く、さわるとぷるぷるしていた。むさぼるように桑を食む姿はおよそかわいらしいものではないが、飽きるまで眺めることができる程度には身近な存在だった。
 外を歩けば、桑の木はたくさんあった。畑をふちどるように植えられているところが多かったような記憶がある。桑の幹は細く、丈はそれほど大きくないとおぼえているのは、思えば、蚕のための栽培だったからだろうか。
 本書を読んで、わたしの田舎は、明治以降ずっと養蚕業の盛んな地域だったことを知った。その背景には国を挙げての政策があったという。なぜ群馬県だったのか、誰がどのように政策を推進させたのか、飼育にあたっての工夫はどのようなものだったのかなど、養蚕業の発展と変遷を詳しく追いかける。
 養蚕業の歴史から、子どものころにみた光景の淵源が知れ、なつかしい気持ちになった。(蟹)

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