安政4年(1857)創業、歴史学中心の人文書出版社
ホーム > 足利尊氏再発見

足利尊氏再発見

一族をめぐる肖像・仏像・古文書

足利尊氏再発見

肖像画の像主究明や運慶ら仏師との関係など、歴史と美術の双方からアプローチ。兄弟間の確執の真相などを探り、新たな尊氏像を描く。

著者 峰岸 純夫
江田 郁夫
ジャンル 日本歴史 > 通史・概説・歴史一般
出版年月日 2011/10/13
ISBN 9784642080651
判型・ページ数 4-6・236ページ
定価 本体2,200円+税
在庫 在庫あり
 
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Check

目次

尊氏の生きた時代―鎌倉幕府討滅以前―…峰岸純夫/Ⅰ 足利氏の肖像―神護寺画像から考える―…米倉迪夫(神護寺画像/揺れる根拠/神護寺画像の再検討(1)―制作年代への見通し―/神護寺画像の再検討(2)―像主についての見通し―/仮説の検証)/コラム 足利尊氏彫像をめぐって…奥 健夫(安国寺の尊氏像/清見寺の尊氏像)/Ⅱ 足利氏と仏像・仏師…山本 勉(足利義兼と運慶/足利義氏の造像/足利尊氏と院吉)以下細目略/コラム 足利氏の廟所樺崎寺…大澤伸啓)/Ⅲ 尊氏を支えた人びと…入間田宣夫/コラム 戦場の足利尊氏…江田郁夫/Ⅳ 尊氏・直義兄弟対立の真相…峰岸純夫/コラム 「息子たち」が見た「親父たち」―義詮・基氏兄弟と尊氏・直義兄弟―…小国浩寿

このページのトップへ

内容説明

室町幕府を開いた足利尊氏とその一族に、歴史と美術の双方から、最新の研究成果で迫った決定版。尊氏・直(ただ)義(よし)・義(よし)詮(あきら)とされる画像の像主比定、運慶ら仏師との関係と足利氏の造像への関与など、肖像・仏像・古文書を駆使してアプローチ。兄弟間の確執の真相や戦場における尊氏の姿、上杉・高氏ら尊氏を支えた人々などを探り、新たな尊氏像を描き出す。

【編集者の眼】
 今回、カバーに使用したのは、大分・安国寺所蔵の尊氏の彫像である。束帯姿で冠を戴き、笏を持つ。
 本画像の選定に際し、私は若干の違和感を覚えた。それは恐らく、無意識のうちに「騎馬武者像」から受ける尊氏像に固執していたからではないか。当該像の勇壮な姿に、乱世を生き室町幕府を開いた尊氏の人物像を重ね合わせ、尊氏像はこうあるべきと決めつけていた感が否めない。対して先の彫像は束帯ということもあり、上品で穏和な印象を受け、画像に見られるような雄々しさはあまり感じられない。
 肖像の描かれ方が人物像に大きな影響を与えるのは自明のことだが、像主比定研究の盛んな今日、無意識とはいえ馴染みの深さから、「騎馬武者像」に依然固執しているのはいかがかと反省している。
 本書では、様々な視角から尊氏の人物像に迫っている。尊氏がどのような人物であったのか、描く人物像はひとそれぞれ異なるが、最新の研究成果から新たな一面に出会うことが出来る一冊である。(爺)

このページのトップへ

関連書籍

吉野の霧 太平記

吉野の霧 太平記

激動の中世を描く歴史文学の傑作!

著者:桜井 好朗
 
新田一族の中世

新田一族の中世 408

『太平記』に刻まれた“武家の棟梁”の姿!

著者:田中 大喜
 
 
高 師直

高 師直 406

悪人イメージが根強い改革派政治家を再評価

著者:亀田 俊和
 
太平記の世界

太平記の世界

光と闇を生き抜き、戦い続けた人々を描く

著者:佐藤 和彦
 
 
名前と権力の中世史

名前と権力の中世史 388

足利15代の名前をめぐる将軍権力のゆくえ

著者:水野 智之
 
南朝の真実

南朝の真実 378

楠木正成・足利尊氏…。忠臣はいたのか?

著者:亀田 俊和
 
 
足利尊氏と関東

足利尊氏と関東

尊氏ゆかりの関東に、等身大の姿を発見!

著者:清水 克行
 
南北朝内乱と東国

南北朝内乱と東国 4

東国社会に展開した『太平記』の世界を描く

著者:櫻井 彦
 
 
歴史の旅 太平記の里 新田・足利を歩く

歴史の旅 太平記の里 新田・足利を歩く

武士たちの里を辿り、歴史のロマンに浸る!

著者:峰岸 純夫
 
肖像画の視線

肖像画の視線

肖像画は何を語るのか。日本人の精神世界!

著者:宮島 新一
 
 
元寇と南北朝の動乱

元寇と南北朝の動乱 4

モンゴル襲来に始まる動乱の時代を描き出す

著者:小林 一岳
 
足利尊氏と直義

足利尊氏と直義 272

兄弟間の対立が、新たな歴史を創った!

著者:峰岸 純夫
 
 
南北朝の動乱

南北朝の動乱 8

激動の世紀と群像たちの姿

著者:森 茂暁
 
 
肖像画

肖像画 50

主要作品を辿り肖像画の特質を考える

著者:宮島 新一
 
新田義貞

新田義貞 239

『太平記』に創出された凡将・愚将観を覆す

著者:峰岸 純夫
 
 
東国の南北朝動乱

東国の南北朝動乱 131

北畠親房と東国武士の闘いの意味を問う

著者:伊藤 喜良
 
足利直冬

足利直冬 240

南北朝時代の武将。波瀾の生涯を描く

著者:瀬野 精一郎
 
 
南北朝の動乱

南北朝の動乱 10

東アジアという文脈から長期の内乱を描く

著者:村井 章介
 
 

このページのトップへ