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第18回日本歴史学会賞発表!

 第18回〈日本歴史学会賞〉発表

主催 日本歴史学会


 

日本史研究の発展と研究者への奨励を目的とする「日本歴史学会賞」は、本会評議員の推薦に基づき、理事会における選考の結果、左記の通り第18回受賞者を決定しました。来る7月8日(土)開催の評議員総会において、本賞を贈呈します。 (2017年6月)

受賞者  大江洋代
受賞論文
明治期陸軍における歩兵科連隊将校団の構造
 
(『日本歴史』第813号〈2016年2月号〉掲載)

◆受賞者略歴◆
大江洋代
(おおえ・ひろよ)
1977年7月、東京都生まれ
2011年3月、お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)
現在、明治大学文学部兼任講師・国立国会図書館憲政資料室非常勤調査員

◆選考の経緯

昨年1年間に本誌に掲載された論文34本を対象に、本学会評議員の推薦に基づいて、理事会で慎重な審議を行った。その結果、気鋭の研究者への奨励という本賞の趣旨に鑑み、大江洋代氏の標記論文を本年度の受賞作に決定した。
大江論文は、軍隊と地域社会との関係の視角から、先行研究の少ない連隊将校団制度に検討を加えた。徴兵制への忌避感が強かった明治前期に、地域出身連隊将校を増やすこと(将校団の郷土化)により、地域と連隊の深い結合が生まれ、対外戦争に臨む連隊の軍事的能力が向上し、連隊の核が藩閥出身者から地域出身者へ変化したことなどを明らかにした。また、日露戦後、地域性の強い連隊将校団が変容し、大正・昭和期には、軍縮や将校補充源の多元化を背景に、出身の混成や素質の格差が生じたことを指摘し、議論に広がりをもたせた点も評価された。
本論文は、陸軍を統合するシステムとして連隊将校団制度を評価しているが、この視点からの大江氏の今後の研鑽と研究の進展を期待したい。

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