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第19回日本歴史学会賞発表!

 第19回〈日本歴史学会賞〉発表

主催 日本歴史学会


 

日本史研究の発展と研究者への奨励を目的とする「日本歴史学会賞」は、本会評議員の推薦に基づき、理事会における選考の結果、左記の通り第19回受賞者を決定しました。来る7月14日(土)開催の評議員総会において、本賞を贈呈します。 (2018年6月)

受賞者 手嶋大侑
受賞論文
平安中期の年官と庄園
 
(『日本歴史』第830号〈2017年7月号〉掲載)

◆受賞者略歴◆
手嶋大侑
(てしま・だいすけ)
1992年2月、三重県生まれ
2016年3月、名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士前期課程修了
現在、名古屋市立大学大学院人間文化研究科博士後期課程在籍
日本学術振興会特別研究員DC2

◆選考の経緯

昨年1年間に本誌に掲載された論文42本を対象に、本学会評議員の推薦に基づき、理事会で慎重に審議を行った結果、気鋭の研究者への奨励という本賞の趣旨に鑑み、手嶋大侑氏の標記論文を本年度の受賞作と決定した。
手嶋論文は、官職を任命する除目において、天皇や皇族・貴族に与えられた推薦権である年官のしくみの一端を明らかにしたものである。除目のルールは複雑で、年官が行使される条件・目的には諸説がある。本論文では、播磨と紀伊の事例を中心に、貴族たちのもう一つの収入源である庄園経営に必要不可欠な現地の有力者との人的ネットワークを構築するための年官という点が指摘された。
その分析の手堅さや説得的な論旨とともに、平安中期の財政・政治・社会を究明する新たな視点を提供した点が評価された。今後、さらに多くの事例を考察し、国衙機構などにも目配りして、中央と地方の関係を解明することが期待される。

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