享徳の乱から大坂の陣まで、激動の戦国社会を描く『列島の戦国史』全9巻

2021/02/26  列島の戦国史

天下は戦国!
160年間の日本列島を見渡し、激動する戦国社会の全貌を克明に描く!

列島の戦国史
 全9巻
列島の戦国史 全9巻

〈企画編集委員〉池 享・久保健一郎

四六判・上製・カバー装・平均260頁
本体各2500円(税別)

列島に争乱が渦巻く群雄割拠の戦国時代。享徳の乱、応仁・文明の乱から大坂の陣までの約160年をたどり、蝦夷地・東北から九州まで各地の動きを捉え、その全体像を描く。室町幕府・織豊政権の政治動向、各地の大名・国衆(戦国領主)の思惑と合戦の推移、領国の統治を詳しく解説。経済・文化・外交的側面も視野に入れ、社会変動期であった戦国の特質に迫る。

【シリーズ特色】
4つの時期区分(15世紀後半・16世紀前半・16世紀後半・17世紀初頭)と3つの地域区分(東日本・中央・西日本)を重ねあわせ、戦国時代の全体像を捉える全9巻の編成
蝦夷地から南九州まで日本列島各地に目を向け、中央の政治の動きと地域ごとの権力との相互関係を重視しながら、各巻を担当する最適な執筆者が時代の流れをわかりやすく説明
政治・合戦の流れだけでなく、領国の統治政策、流通と経済、都市と農村のようす、文芸・美術の発展など、社会のさまざまな側面もていねいに解説
北方のアイヌとの交易、琉球など東アジア諸国との交流、ヨーロッパの文物の舶来など列島の外側にも視野を広げ、その影響を考える
本文の理解を助ける図版を多数掲載。巻末には便利な略年表と主な氏族の系図を収める

【全9巻の構成】
久保健一郎著 978-4-642-06848-2
享徳の乱と戦国時代
15世紀後半、上杉方と古河公方方が抗争した享徳の乱に始まり、東日本の地域社会は戦国の世へ突入する。室町幕府の東国対策、伊勢宗瑞の伊豆侵入、都市と村落の様相、文人の旅などを描き、戦国時代の開幕を見とおす。

大薮 海著 978-4-642-06849-9
応仁・文明の乱と明応の政変
15世紀後半、2つの争乱を契機に室町幕府は崩壊の道へ―。京都での東西両軍の対立に至る政治過程や、大乱の様子と乱後の情勢を西国にも目を向けて叙述。将軍家を二分した政変を経て、乱世へと向かう時代を通観する。

長谷川博史著 978-4-642-06850-5
大内氏の興亡と西日本社会
16世紀前半、東アジア海域と京都を結ぶ山口を基盤に富を築き、列島に多大な影響を与えた大内氏。大友・尼子氏らとの戦い、毛利氏の台頭などを描き出し、分裂から統合へ向かう西日本を周辺海域の中に位置づける。

天野忠幸著 978-4-642-06851-2
室町幕府分裂と畿内近国の胎動
16世紀前半、明応の政変などを経て室町幕府は分裂。分権化が進み、新たな社会秩序の形成へと向かう。三好政権の成立、山城の発展、京都や大阪湾を取り巻く流通などを描き、畿内近国における争乱の歴史的意味を考える。

丸島和洋著 978-4-642-06852-9
東日本の動乱と戦国大名の発展
16世紀前半、東日本では古河公方の内紛と連動した戦乱から、戦国大名の衝突へ変化する。伊達・上杉・北条・武田・今川・織田―大名間「外交」と国衆の動静を軸に、各地の情勢を詳述。戦国大名確立の背景に迫る。

池 享著 978-4-642-06853-6
毛利領国の拡大と尼子・大友氏
16世紀後半、西日本では大内氏を倒し台頭した毛利氏をはじめ、尼子や大友、島津などの地域勢力が熾烈な領土争いを繰り広げた。海外交易の実態、流通・経済の発展など社会状況も概観し、西国大名の覇権争いを描く。

竹井英文著 978-4-642-06854-3
東日本の統合と織豊政権
16世紀後半、関東では武田・上杉・北条らの領土紛争が激化、奥羽では伊達の勢力が急拡大する。戦乱の中で進化する築城技術や経済活動、領国支配の構造などを描き、織豊政権の介入で統合へ向かう東日本の姿を追う。

平井上総著 978-4-642-06855-0
織田政権の登場と戦国社会
16世紀後半、織田信長は室町幕府に代わる政権を打ち立て、全国を統合へ向かわせた。将軍義昭の追放、朝廷への対応、大名との衝突と和睦などの政局に加え、都市や流通、宗教など社会の諸相から織田政権の実像に迫る。

光成準治著 978-4-642-06856-7
天下人の誕生と戦国の終焉
17世紀初頭、豊臣氏を滅亡させた徳川氏が権力の頂点に立つ。秀吉の天下一統から大坂の陣、徳川政権確立までの政局をたどり、兵農分離の実像や芸能・美術など、社会と文化にもふれながら「天下人」の時代を見渡す。

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