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お知らせ(日本歴史学会賞)

〈日本歴史学会賞〉のご案内


本会の事業につきましては、日頃、多大のご支援を賜わり厚く御礼申し上げます。
1949年(昭和24)に設立された本会は、爾来50年余にわたり、月刊雑誌『日本歴史』の編集(吉川弘文館発行)とその他の事業において、微力ながらも日本史学界の発展に尽くしてまいりましたが、この度、日本歴史研究の発展と研究者への奨励を目的として、別記規定により「日本歴史学会賞」を制定することになりました。
本賞は、『日本歴史』掲載の論文の中から、完成度の高い論文および問題提起に富んだ論文を主に選考いたします。各位の相変わりないご支援により、所期の目的が達成されますことを願ってやみません。
2000年4月

日本歴史学会

日本歴史学会賞規定
1、本賞は「日本歴史学会賞」と称し、日本歴史研究の発展と研究者への奨励を目的とする。
2、雑誌『日本歴史』掲載論文の執筆者のうち毎年1名に授与し、選考の対象期間は、各年の1月号より12月号とする。
3、受賞者は、日本歴史学会評議員の推薦により、理事会において選考し決定する。
4、雑誌『日本歴史』7月号の誌上で受賞者を発表し、日本歴史学会評議員総会において表彰する。
 (1999年11月22日制定)

受賞者一覧

第18回
(2017) 
大江洋代氏 「明治期陸軍における歩兵科連隊将校団の構造」 (『日本歴史』第813号
〈2015年2月号〉掲載)
第17回
(2016)
 
藤田佳希氏   「源経基の出自と「源頼信告文」」 (『日本歴史』第805号〈2015年6月号〉掲載) 
第16回
(2015) 
 
金子龍司氏   「「民意」による検閲
 ―『あゝそれなのに』から見る流行歌統制の実態―」
(『日本歴史』第794号〈2014年7月号〉掲載) 
第15回
(2014) 
宮川麻紀氏   「八世紀における諸国の交易価格と估価」 (『日本歴史』第778号〈2013年3月号〉掲載) 
第14回
(2013)
山田 徹氏 「土岐頼康と応安の政変」 『日本歴史』第769号
〈2012年6月号〉掲載
第13回
(2012)
荒船俊太郎氏 「大正前・中期の西園寺公望と  「元老制」の再編」 『日本歴史』第760号
〈2011年9月号〉掲載
第12回
(2011)
長村祥知氏 「承久三年五月十五日付の院宣と官宣旨 ―後鳥羽院宣と伝奏葉室光親―」 『日本歴史』第744号
〈2010年5月号〉掲載
第11回
(2010)
磐下 徹氏 「郡司職分田試論」 『日本歴史』第728号
〈2009年1月号〉掲載
第10回
(2009)
李 炯 植氏 「南次郎総督時代における中央朝鮮協会」 『日本歴史』第720号
〈2008年5月号〉掲載
第9回
(2008)
下重直樹氏 「日露戦後財政と桂新党―桂系官僚と財界の動向を中心に―」 『日本歴史』第710号
〈2007年7月号〉掲載
第8回
(2007)
服部一隆氏 ?子立后に対する藤原道長の論理」 『日本歴史』第695号
〈2006年4月号〉掲載
第7回
(2006)
渡邉 俊氏 「使庁と没官領―「宝鏡寺文書」所収売券案の考察―」 『日本歴史』第681号
〈2005年2月号〉掲載
第6回
(2005)
官田光史氏 「国体明徴運動と政友会」 『日本歴史』第672号
〈2004年5月号〉掲載
第5回
(2004)
堀越祐一氏 「豊臣『五大老』・『五奉行』についての再検討」 『日本歴史』第659号
〈2003年4月号〉掲載
第4回
(2003)
成田一江氏 「『模範的工場』の労働史的研究」 『日本歴史』第651号
〈2002年8月号〉掲載
第3回
(2002)
谷口眞子氏 「近世における『無礼』の観念」 『日本歴史』第636号
〈2001年5月号〉掲載
第2回
(2001)
伊川健二氏 「中世後期における外国使節と遣外国使節」 『日本歴史』第626号
〈2000年7月号〉掲載
第1回
(2000)
酒入陽子氏 「家康家臣団における大須賀康高の役割」 『日本歴史』第612号
〈1999年5月号〉掲載
清水克行氏 「足利義持の禁酒令について」 『日本歴史』第619号
〈1999年12月号〉掲載

本賞に関するお問い合わせなどは、下記にて承ります。

日本歴史学会事務局

〒113-0033 東京都文京区本郷7-2-8
吉川弘文館 編集部気付
電話03-3813-9156(直通)
FAX03-3812-3528

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 第18回〈日本歴史学会賞〉発表

主催 日本歴史学会


 

日本史研究の発展と研究者への奨励を目的とする「日本歴史学会賞」は、本会評議員の推薦に基づき、理事会における選考の結果、左記の通り第18回受賞者を決定しました。来る7月8日(土)開催の評議員総会において、本賞を贈呈します。 (2017年6月)

受賞者  大江洋代
受賞論文
明治期陸軍における歩兵科連隊将校団の構造
 
(『日本歴史』第813号〈2016年2月号〉掲載)

◆受賞者略歴◆
大江洋代
(おおえ・ひろよ)
1977年7月、東京都生まれ
2011年3月、お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了。博士(人文科学)
現在、明治大学文学部兼任講師・国立国会図書館憲政資料室非常勤調査員

◆選考の経緯

昨年1年間に本誌に掲載された論文34本を対象に、本学会評議員の推薦に基づいて、理事会で慎重な審議を行った。その結果、気鋭の研究者への奨励という本賞の趣旨に鑑み、大江洋代氏の標記論文を本年度の受賞作に決定した。
大江論文は、軍隊と地域社会との関係の視角から、先行研究の少ない連隊将校団制度に検討を加えた。徴兵制への忌避感が強かった明治前期に、地域出身連隊将校を増やすこと(将校団の郷土化)により、地域と連隊の深い結合が生まれ、対外戦争に臨む連隊の軍事的能力が向上し、連隊の核が藩閥出身者から地域出身者へ変化したことなどを明らかにした。また、日露戦後、地域性の強い連隊将校団が変容し、大正・昭和期には、軍縮や将校補充源の多元化を背景に、出身の混成や素質の格差が生じたことを指摘し、議論に広がりをもたせた点も評価された。
本論文は、陸軍を統合するシステムとして連隊将校団制度を評価しているが、この視点からの大江氏の今後の研鑽と研究の進展を期待したい。

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