夜更かしの社会史

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安眠と不眠の日本近現代

不眠、健康とパフォーマンス…。私たちは《眠り》に何を求めてきたか。眠る/眠らないことを同時に要請する産業社会の特性を追究。

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著者 近森 高明
右田 裕規
ジャンル 日本史  > 近現代史
各テーマ史  > 経済史・経営史・労働史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2024/01/31
ISBN 9784642039314
判型・ページ数 A5・266ページ
定価 4,180円(税込)
在庫 在庫あり
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内容紹介
目次

夜間も積極的に生産・消費をするようになり、不眠化した都市の活動。人びとはいかに夜を明かし、眠りについてどんな認識や習慣を生み出してきたか。夜の活用に対する志向や動き、安眠グッズ・睡眠学習器・眠気覚ましなどの商品の変遷を取り上げ、眠る/眠らないことの両方を同時に要請する産業社会の特性を追究。私たちの生活と睡眠の関係史に迫る。

 序章 安眠/不眠を欲望する社会…右田裕規

Ⅰ部 眠らない工場の出現―生産領域の不眠化
 第一章 規範化する睡眠とロマン化する不眠―二〇世紀初頭における睡眠言説のマッピング―…近森高明
  はじめに―「この俺の不眠」と「みんなの睡眠」
  一 睡眠言説のマッピング―睡眠はいかに語られたか
  二 規範化される睡眠―睡眠言説の構造分析
  三 ロマン化される不眠―例外者の括り出し
  おわりに―現代に続く「よき睡眠」と「よき人生」のループ
 第二章 「夜なべ」の近代史…右田裕規
  はじめに
  一 近世の夜業
  二 村から都市への移行
  三 照明技術の変化
  四 夜業に対する社会的忌避の変化
  おわりに
 第三章 夜業と興奮剤の二〇世紀…―ヒロポンからコーヒーへ―…右田裕規
  はじめに
  一 近代興奮剤の略史
  二 ヒロポンと「機械」
  三 機械燃料のイメージ
  四 ドリンク剤・コーヒーの「稀釈」
  おわりに
 
Ⅱ部 眠らない街の出現―消費領域の不眠化
 第一章 夜の消費文化と商業照明…右田裕規
  はじめに
  一 一九世紀末の夜の東京
  二 夜の消費文化の成長
  三 商業照明のシンボル作用
  四 戦時経済下の夜の東京
  おわりに
 第二章 盛り場と安眠妨害―夜間レジャー施設の営業音の問題化過程―…右田裕規
  はじめに
  一 カフェー征伐
  二 都市住人の夜間騒音被害の実態
  三 戦後の営業音規則
  おわりに

Ⅲ部 安眠を支えるモノたち―睡眠の商品化
 第一章 寝床を電化する―「電気あんか」の技術社会史―…近森高明
  はじめに―一枚の広告ポスターを読み解く
  一 電気あんかの出現―大正・昭和初期
  二 電気あんかの増殖―高度経済成長期
  三 電気あんかの衰退―ポスト高度経済成長期
  おわりに
 第二章 時間の再魔術化と呪術的なモノの蘇り―「寝かしつけ」をめぐって―…竹内里欧
  はじめに―「睡眠中学習」から「睡眠後学習」へ
  一 「睡眠力」の時代
  二 「寝かしつけ」にまつわる新聞記事の言説
  三 「寝かしつけ」に役立つとうたうモノの氾濫
  四 時間にかんするアンビバレントな願望と願望に応えるモノたち
  おわりに―時間をめぐる「力」の奪還

Ⅳ部 眠りの人工的制御という夢―睡眠の資源化
 第一章 覚醒と睡眠のあいだを生きる―坂口安吾の覚醒剤と睡眠薬―…西村大志
  はじめに
  一 規律・勤勉・集中
  二 覚醒剤と過覚醒
  三 睡眠薬と人工睡眠
  四 意志
  おわりに
 第二章 夢の勉強法としての睡眠学習…井上義和
  はじめに―一九八二年の「明け方のつぶやき」
  一 睡眠学習への欲望
  二 第一号機〈SLミラクル〉の誕生
  三 睡眠学習器の仕組みとモデルチェンジ
  四 空想科学小説と録音再生技術
  五 「悪夢の洗脳法」か「夢の勉強法」か
  おわりに

 終章 眠りのコントロールからマネジメントへ―二〇〇〇年代以降の睡眠言説―…近森高明
  一 睡眠をめぐる「問題―解決」の転換
  二 「質」へのフォーカス―「最高の睡眠」へ
  三 可視化・数値化―スリープテックの世界
  四 ライフハック化―「超一流」の誘惑
  五 脱規範化と超管理化のゆくえ
   
 あとがき