人物叢書 278

石橋湛山

戦前は植民地放棄論を唱えた経済ジャーナリスト、戦後は政界に転身し総理大臣を務めた。「ナショナリズムの超克」を追い続けた生涯!

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著者 姜 克實
ジャンル 日本史  > 近現代史
日本史  > 伝記
シリーズ 人物叢書
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2014/02/14
ISBN 9784642052719
判型・ページ数 四六・304ページ
定価 2,420円(税込)
在庫 在庫あり
石橋湛山

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内容紹介
目次

明治から昭和に活躍した言論人・政治家・思想家。戦前は植民地放棄論、小国主義を唱えた経済ジャーナリストとして活躍した。戦後は政界に転身して自民党総裁、内閣総理大臣まで登りつめたが、病に倒れわずか二カ月で退陣し、その後は中国との国交回復に尽くした。多彩な言論と顔を持ち、「ナショナリズムの超克」を終生追い続けたその生涯を描く。

【編集者の眼】
人の引き際というのは難しい。退陣を表明しながら居座り、マスコミに叩かれる政治家の姿は見苦しいし、逆に早すぎれば無責任と叩かれる。
 石橋湛山は、自由民主党第二代目の総裁にして、第五五代内閣総理大臣である。戦前は、帝国主義日本にあって領土拡張に反対する小国主義と植民地放棄論を唱えた経済ジャーナリストであり、戦後は政界に転身、第一次吉田茂内閣の大蔵大臣として、石炭増産問題や進駐軍経費削減を強硬に主張し、GHQに睨まれ、公職追放の憂き目にあう。総理大臣に就任した直後、病に倒れ、六五日間の総理となった。短命内閣ランキング第三位。政界引退後は冷戦下のソ連を訪問、日中国交回復に尽力し、生涯を通じてナショナリスムを乗りこえることをめざした。
 湛山の首相辞任は、その潔さが伝説となっている。本書から伝わってくる信念に従って毅然とした生きざまは、もし彼が健康で首相を続けていたとしても、その引き際は見事であったことを予感させる。(環)

思想の形成と初期の言論活動(人格形成の要素/王堂哲学との出会い/若き時代の文明批評/有益な軍隊体験)/小国主義ビジョンの確立(普通選挙と代議政治論/帝国主義批判論/小国主義の経済思想と実践/資本主義救済の努力)/戦争への抵抗(経営者の横顔/世界経済の原則堅持/自由主義の堅持/戦後研究)/小国復興の理念と実践(更生日本の針路/政界入りと大蔵大臣就任/公職追放と訴願/自由思想協会の活動/独立後の経済構想/党派闘争の暗流のなかで)/脱冷戦の構想と行動(第一次訪中/日中米ソ平和同盟論の誕生/第二回訪中と訪ソ/晩年の湛山)/石橋湛山系図/略年譜