戦争とトラウマ

不可視化された日本兵の戦争神経症

アジア・太平洋戦争期に軍部の注目を集めた戦争神経症。様々な医療アーカイブズや医師への聞き取りから忘却されたトラウマに迫る。

ご注文

5,060円(税込)

ネット書店で購入
honto
紀伊國屋書店ウェブストア
楽天ブックス
ヨドバシ.com
セブンネットショッピング
Amazon
e-hon 全国書店ネットワーク
Honya Club.com
bookfanプレミアム
TSUTAYA オンラインショッピング
HMV&BOOKS online
著者 中村 江里
ジャンル 日本史  > 近現代史
各テーマ史  > 科学史・医学史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2017/12/15
ISBN 9784642038690
判型・ページ数 A5・330ページ
定価 5,060円(税込)
在庫 在庫あり
戦争とトラウマ

この本に関するお問い合わせ・感想

内容紹介
目次
アジア・太平洋戦争期に軍部の関心を集めた戦争神経症。恐怖を言語化することが憚られた社会で患者はどのような処遇を受けたのか。また、この病の問題はなぜ戦後長らく忘却されてきたのか。さまざまな医療アーカイブズや医師への聞き取りから忘却されたトラウマを浮かび上がらせ、自衛隊のメンタルヘルスなど現代的課題の視座も示す注目の一冊。

【編集者の眼】
NHK『映像の世紀』(一九九五年)の第二回「大量殺戮の完成」などのドキュメンタリー、あるいは『プライベート・ライアン』『野火』などの戦争映画。そこに描かれるのは、戦争の凄惨さ、そして戦場で人間性を蝕まれながらも生きる兵士の姿である。
本書はアジア・太平洋戦争で「戦争神経症」という心の病におかされた日本軍兵士と彼らを取り巻く国家・軍隊の実態を明らかにし、戦後、それらが忘却されてきた問題に迫る。
癒えることなき心の傷、また、晩年になって突然に発症する心の病。著者は、私たちもその病とともに生きているという思いで戦争を捉える必要があるのではないかと問いかける。
トラウマは、日本では阪神・淡路大震災を機に定着した新しい概念という。著者も編集に携わった『精神障害兵士「病床日誌」』(六花出版)も完結するなど、貴重な資料の公刊も進む。戦争は、今なお、生きる上での課題を生みだし続けている。(峻)
序章 戦争とトラウマの記憶の忘却/総力戦と精神疾患をめぐる問題系(兵員の組織的管理と軍事心理学〈軍隊と心理学/戦場心理・戦争心理研究/小括〉以下細目略/戦争の拡大と軍事精神医学/戦争の長期化と傷痍軍人援護)/戦争とトラウマを取り巻く文化・社会的構造(戦場から内地へ―患者の移動と病の意味/一般陸軍病院における精神疾患の治療―新発田陸軍病院を事例に)/〔補論〕戦争と男の「ヒステリー」―アジア・太平洋戦争と日本軍兵士の「男らしさ」/誰が補償を受けるべきなのか? ―戦争と精神疾患の「公務起因」をめぐる政治/アジア・太平洋戦争と元兵士のトラウマ―地域に残された戦争の傷跡/終章 なぜ戦争神経症は戦後長らく忘却されてきたのか?