近世の遊廓と客

試し読み

遊女評判記にみる作法と慣習

身分秩序は排され客は平等に扱われるなどの言説に疑義を唱え、吉原を中心に分析。遊女評判記から遊女や店、客同士の関係性を描く。

ご注文

10,450円(税込)

ネット書店で購入
honto
紀伊國屋書店ウェブストア
楽天ブックス
ヨドバシ.com
セブンネットショッピング
Amazon
e-hon 全国書店ネットワーク
Honya Club.com
bookfanプレミアム
TSUTAYA オンラインショッピング
HMV&BOOKS online
著者 髙木 まどか
ジャンル 日本史  > 近世史
日本史  > 女性史・ジェンダー史・家族史
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2020/12/15
ISBN 9784642043342
判型・ページ数 A5・310ページ
定価 10,450円(税込)
在庫 在庫僅少
近世の遊廓と客

この本に関するお問い合わせ・感想

内容紹介
目次

多くの文学や歌舞伎の題材とされ、文化の発祥地という華やかな一面を持つ近世の遊廓。そこでは日常の身分秩序は排除され、すべての客は差別なく平等に扱われるとされた。その言説に疑義を唱え、吉原遊廓を中心に実証的に分析する。遊廓に遊ぶ人の目線で記した遊女評判記から、遊女や店との関係、さらに客同士の関係性を描き出し、その実態に迫る。

序/近世遊廓の研究史と視角(近世遊廓に見出される江戸への憧れ―研究史の整理と問題点〈近世遊廓=「公平に通用する世界」の展開/「公平に通用する世界」をめぐる問題点とその背景〉/吉原遊廓における客の取締り―公儀との関係をめぐって〈客の取締りに関わる法/取締りの再確認と形骸化/吉原の衰微をめぐる公儀の姿勢〉/遊女評判記の当代性―その書き手と読み手〈遊女評判記とは/評判物の書き手・読み手・遊女〉以下細目略)/吉原遊廓における客の関係性(吉原遊廓における客と客/遊女に矛先を向ける客―遊女評判記にみる「さし合」)/遊廓で忌避された客(吉原における客の貴賤/客として嫌がられた役者/補論 長崎丸山遊廓で捕縛された被差別民―『犯科帳』を主として)/結