猫が歩いた近現代

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化け猫が家族になるまで

化ける・祟ると恐れられた猫は、いかに今日の地位を獲得したか。猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会に猫の歴史を位置づける。

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著者 真辺 将之
ジャンル 日本史  > 近現代史
各テーマ史  > 文化史・誌
出版年月日
出版年月日とは
製本所から販売会社(取次店)様への、初回搬入年月日を表示しております。書店様毎の着荷日(発売日)は地域等によって異なりますので、予めご了承くださいませ。
2021/05/26
ISBN 9784642083980
判型・ページ数 A5・232ページ
定価 2,090円(税込)
在庫 在庫あり
猫が歩いた近現代

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内容紹介
目次

空前の猫ブームといわれて久しい。化ける・祟(たた)るなど、江戸時代には狡猾(こうかつ)で恐ろしいイメージだった猫は、どのように今日の地位を獲得していったのか。文豪たちに愛され、ネズミ駆除で重宝された一方、虐待、軍用毛皮の供出、食糧難による猫食いなど、苦難の路を辿った猫たちへのまなざしの変化を描き、人間社会のなかに猫の歴史を位置づける。

「猫の歴史」を考える意味―プロローグ

猫の「夜明け前」―前近代の猫イメージ
 猫の「明治維新」と江戸の「猫ブーム」
 明治初期の猫認識

近代猫イメージの誕生―猫が「主役」になるまで
 明治の文筆家たちと猫
 絵画における「猫の近代」の成立

国家が起こした「猫ブーム」―猫の三日天下
 「猫畜」を飼え!の大号令
 「猫イラズ」と猫捕り

猫の地位向上と苦難―動物愛護と震災・戦争
 虐待と愛護のはざまで
 震災・戦争と猫

猫の戦後復興と高度成長―猫の「ベビーブーム」
 「猫食い」の密行から戦後復興へ
 猫文化勃興と猫の社会問題化

現代猫生活の成立―高度成長終焉以降
 猫生活の劇的変化の時代
 慢性的「猫ブーム」の光と影
 「社会の一員」としての猫

猫の近代/猫の現代とはなにか―エピローグ