対立軸で読みとく〝わかる〟東国史! 『対決の東国史』全7巻 最新刊発売

2023/08/02  対決の東国史
源氏・北条氏から鎌倉府・上杉氏をへて、小田原北条氏とつながる400年!
対立軸で読みとく〝わかる〟東国史
対決の東国史
 全7巻
好評刊行中
〈企画編集委員〉高橋秀樹・田中大喜

対決の東国史2 対決の東国史3

四六判・並製・カバー装・平均240頁
定価各2200円(10%税込)

源義朝の大蔵合戦から小田原北条氏の滅亡まで、400年に及ぶ中世の東国では、さまざまな勢力が対立・連携し戦いを繰り広げた。源頼朝と木曾義仲の相克より小田原北条氏と越後上杉氏の関東覇権争いに至る7つの「対決」に光を当て、東国がいかなる歴史過程をへて近世を迎えたのかを描く。中央政権と地域権力がからみ合い織りなす姿に迫る、新しい東国史。

全7巻の構成

源頼朝と木曾義仲長村祥知著(第5回配本・発売中)
鎌倉に残った頼朝と上洛した義仲。ともに反平家の兵を挙げた両雄は異なる路線を進み、対決に至る。彼らは何を重視していたのか。京都との関係を視野に入れ、彼らをとりまく諸勢力の動向をその父親世代から描き出す。
 
北条氏と三浦氏高橋秀樹著(第1回配本・発売中) 好評重版
有力御家人を次々と排斥した北条氏と、その唯一のライバル三浦氏、という通説は正しいのか。両者の武士団としての存在形態に留意し、『吾妻鏡』の記述を相対化する視点から検証。両氏の役割と関係に新見解を提示する。

足利氏と新田氏田中大喜著(第1回配本・発売中) 好評重版
南北朝時代、対等な立場で覇権を争った足利氏と新田氏。しかし鎌倉期の両者には、圧倒的な経済・政治的格差があった。力の差がありながら、なぜ対決に至ったのか。政治・抗争の過程と足利政権成立後の関係を追う。

鎌倉公方と関東管領植田真平著(第2回配本・発売中)
南北朝・室町時代、鎌倉府の首長「鎌倉公方」足利氏と、それを支えた「関東管領」上杉氏。君臣の間柄だった両者は、東国の動向や京都とのかかわりが絡み〝対決〟の結末をたどる。自立へ向かう100年の東国史を解きほぐす。


山内上杉氏と扇谷上杉氏木下 聡著(第3回配本・発売中)
同族から分流した山内(やまのうち)・扇谷(おうぎがやつ)両上杉氏は、上杉禅秀の乱から約100年にわたり、時に協力し、時に敵対し並立した。長享の乱で両氏の争いが終結するまでの複雑で入り組んだ経過を丁寧に解き明かし、戦いの意義に迫る。

古河公方と小田原北条氏石橋一展著(最終回配本・2024年秋刊行予定)

小田原北条氏と越後上杉氏簗瀬大輔著(第4回配本・発売中) 好評重版
中世最末期、越後と相模の戦国大名が繰り広げた「越相(えつそう)戦争」。これを関東管領(かんれい)をめぐる争い、越山(おつさん)と関越交渉、越河(おつか)と東西関東、関東東方衆、天下人への従属と抵抗など、5つの対立軸から探り、関東平野の覇権争いを描く。



本シリーズの特色

激動する東国の中世!〝対決〟をキーワードに、各時代の代表的な〈権力〉であった二大武家をクローズアップ。約400年の歴史の流れをつかむ、最新の「わかる」東国史。

源義朝の大蔵合戦(1155年)から小田原落城(1590年)まで、関東甲信越を中心に畿内(朝廷)や東北も視野に入れ、気鋭の執筆陣が近年の研究成果をふまえて平易に叙述する。

鎌倉公方足利氏の成立から、最後の関東管領上杉謙信までの鎌倉府の存在にも着目。上杉禅秀の乱―永享の乱―享徳の乱―川越合戦―小田原落城へと続く難解な関東戦国史の流れを示す。

勢力図や各家の系図など、本文理解を深める図版を多数掲載。巻末には年表を付す。
〈勢力図〉武家の都・鎌倉の争奪戦である南北朝動乱、中先代の乱から国府台合戦、越山する上杉謙信と小田原北条氏の攻防戦など、中世東国の空間が立体的に掴める。
〈各家の系図〉河内源氏・北条氏・鎌倉公方足利氏・上杉氏・古河公方足利氏・小田原北条氏と続く、関東の覇者の血脈や系統が明らかになる。

推薦します
山田邦明(愛知大学教授)
ゆうきまさみ(まんが家)
*敬称略、五十音順



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