歴史学を中心とする、人文図書の出版
豊臣秀吉の第一位の妻。秀吉の関白就任後は「北政所」の名に恥じない役割を果たし、浅井茶々と豊臣家の存続に尽力した生涯。
多様な信仰と宗派が密集した北陸の仏教寺院を通し、地方社会の特質を検討。中央権力の影響を受ける一方、自律性を見せた面にも着目。
発掘調査成果と文献史料・絵画史料を駆使し、城と城下の景観にアプローチ。北条氏の志向性から難攻不落と呼ばれた真相を解明する。
日本布教ののち中国開教を目指した試みについて、その発端から急死により終了に至る経過と周囲の環境、ザビエルの最期の状況を解明。
鎌倉・室町期から織豊期の、城郭が描かれた絵画史料を可能な限り集成。カラー図版に平易な解説を加え、中世城郭の世界へいざなう。
社会も宗教も混沌とした鎌倉時代において、いかに自らの道を切り開いたのか。『正法眼蔵』から思索と人間像を浮き彫りにする。
戦国史研究の深化を着実に進めていくことを目的にした機関誌
「鎌倉遺文」の、「鎌倉遺文」による、「鎌倉遺文」のための研究論文・目録等を掲載する。
中近世移行期の山野は地震・水害が頻発した。資源の調達・利用や災害への対応を追究し、自然環境と人間との関係を再考する。
中世以来の人々が営んできた信仰のあり方と、徳川氏を権力として戴く近世社会との関係を読み解く。宗教史の再解釈に挑む意欲作。
武士は戦死とどう向き合い、いかに語り継いだのか。鎌倉幕府による顕彰や鎮魂にも光をあて、敵も弔った心性を読み解く。
鎌倉前期の有力御家人。執権泰時と新体制を支え朝幕関係の要として朝廷から頼りにされた。『吾妻鏡』に史料批判を加え、実像に迫る。
鎌倉中期成立以降の称名寺の推移、金沢文庫文書の管理形態を解明し、金沢氏による支配関係や寺院の組織と運営などを考察する。
縄文時代から南北朝期まで、音楽とその制度の変遷をたどる。平安時代の殿上人と民衆の音楽、鎌倉幕府と雅楽などを追究する。
長足の進歩と遂げた女性史研究は、新たな視覚の必要性も絶えず提起されている。ジェンダーの視点を取り入れ中世社会の諸相を見直す。