歴史学を中心とする、人文図書の出版
祭神アマテラス大神の誕生から、植民地の神宮建設、戦後の混乱期における変革までを概観。東アジアへ視野を広げ、その変遷に迫る。
変化する式年遷宮、脱法人化…。天照大神を天皇家の祖先神として祀る伊勢神宮。時代状況に合わせ変容する伊勢の近現代史を描き出す。
祭祀遺跡から出土する鉄や墨書土器などを分析。国家・地域の枠組みが形成される上で祭祀・信仰がどう関わってきたのか考察する。
古来広く信仰されている八幡信仰の源流をはじめ、神仏習合など多角的に追究し、山岳仏教や修験道にも言及する。
朝廷との関係にも留意し、神事などから神社修造を検討。平安時代の神職の実態を追究し、当時の社会において果たした役割を解明する。
昭和期の「敬神論」と「宗教統制論」の根源にある「循環型祭祀体系」を追究。現代神道にも影響した、律令制形成期の祭祀体系を解明。
祭祀の中核たる神饌供進儀から実態を分析し、御体御卜などの周辺諸祭儀との関連を考察。国家祭祀との二重構造論を展望する。
江戸時代、天皇・朝廷の「伝統的」権威はどのように上昇・自立してくるのか。神職の本所吉田家をめぐる動向に即して解明する。
日本最大の初詣スポット、明治神宮。なぜ20世紀の東京に、新しい神社が造られたのか。忘れられた大正の大事業の真相を掘り起こす。
伊勢神宮・沖ノ島・ニソの杜…。民俗伝承学に考古学・文献史学を織り成し神社祭祀を比較検討。神社の歴史とその重層性の解明に挑む。
初版刊行から10年、沖ノ島や律令国家祭祀に新知見を加えるなど、記述を見直しよりわかりやすく編集。今も息づく神道の世界へ誘う。
応仁の乱の厄を免れたこともあって、一社内外に亘って遺存する史料は数千点に達する。今これらを広く集成逐次刊行する。
『古事記』『日本書紀』『風土記』『万葉集』…。東アジアとの関わりも視野に入れ、日本神話全体を見通す上田神話学の集大成!
京都の上賀茂神社の葵祭と御阿礼祭の歴史から、天皇中心の王権の祭りと地方神社の祭りの相違を追及。古代の神社や祭りを見直す。
「大嘗祭」の本義とは。「平成大嘗祭論争」の中心学説『大嘗の祭り』を再録し、その後の研究成果を集成。新たな大嘗祭論を提示する。