歴史学を中心とする、人文図書の出版
墳丘形態の変化から、文化の浸透や集団のネットワーク、築造技術の進展などを解き明かす。巨大な古墳がいかに築造されたのかを問う。
弥生中期の南関東で本格的な水稲農耕がなぜ開始したか。水稲農耕受容と東アジアの交易ネットワークの実態から列島社会の変化を解明。
墓から浮かび上がる縄文人のライフヒストリー。豊富な人骨出土事例から縄文社会の実態に迫り、現代まで繋がる縄文的死生観を考える。
ヤマト勢力にとって東国はどんな存在だったのか。独自色が強い東海・関東の古墳から、東日本の政治連合の形成など古代史の謎に迫る。
古代国家はいかに形成され展開したのか。貴重な情報を秘めた近畿の古墳からアプローチ。倭国の誕生など、日本古代史の謎を解く。
都心部や多摩川流域の横穴墓群に着目。その構造・副葬品・埋葬のあり方から、造墓集団の性格や地域社会の変容・文化の交流に迫る。
北海道島に展開した続縄文文化と縄文文化との質的な違いとその意味とは。資源利用の実態と社会の様相を追究。歴史的評価を捉え直す。
鏡図像のイデオロギー的意味、保有と副葬の実態などから、鏡をめぐる政治力学を解説。倭人にとって鏡とは何だったのかを解き明かす。
日本列島に渡来した縄文犬のルーツをたどり、埋葬されたイヌの出土状態から生活を復元。猟犬や神へのイケニエとしての役割を探る。
箸墓―仁徳陵―今城塚と続く大王墓の変遷と構造を解明。特異な伝統性を持った前方後円墳から浮かび上る畿内政権の実態に迫る。
日本の農耕文化はどのように始まったのか。中国大陸から朝鮮半島を経て日本に到達。最新の考古学が初めて明らかにするイネの来た道。
両古墳が造られた時代の背景を、持統天皇と唐の武則天の二人の女帝を通して考察。新旧の時代の要素が混在する古墳の謎に迫る。
「魏志倭人伝」の記述や、鉄器など各地の発掘成果を集成。モノと人の移動の痕跡から、謎の多い邪馬台国の手がかりを掘り起こす。
後進的とされた社会像を近年の発掘成果などから覆す。倭王権の一翼を担い、独自の文化構造を成立させた地域経営の実態に迫る。
抜歯やイレズミ、笑いの誇張表現、装身具などを分析し、顔への意識の変化と社会的背景を解明。そこに込められたメッセージをさぐる。