歴史学を中心とする、人文図書の出版
盧溝橋事件後、日中和平の実現をめざした外交官や軍人、民間人の考えや行動を数々の記録から追跡。軍事紛争の知られざる側面を解明。
黎明期から終焉までの歴史を平易に解説。史料を博捜して全国各地の醸造所や銘柄など地方ビールに関する情報を紹介したユニークな書。
吉祥とされた意匠から当時の社会的背景や時代性を読み解く。真実を覆い隠した姿を解明し、近代史・美術史の中に位置付ける。
旅行形態や費用感、交通・情報インフラなどの変遷を追い、そのなかでの温泉地の対応にも言及。温泉旅行を通史的に描く。
軍事史に限らない多様な専門領域を持つ研究者が結集。国際関係・政治・軍事・経済などから、海軍と社会との双方的な関係を解明する。
言論の独立と政治、言論の独立と経営という難問との葛藤の歴史を辿った国民新聞。その軌跡を辿り日本ジャーナリズムの一断面を解明。
国家と社会とを結ぶかけ橋である地方自治はいかに生成するのか。地方民会の成立過程を構造的に考察。明治国家形成の特質を解明する。
20世紀に西欧で発達し、世界へと拡大した「国際社会」の形成や特質・変容を、近代日本の対外行動や対外観を通じて解き明かす。
明治初期、欧米農業と接触した政府は日本農業をどう認識しどんな政策を導き出したか。農民の主体的行動と政策展開とのねじれを論究。
関東大震災後、朝日・毎日両新聞社の寡占体制となる。活版印刷が消えてインターネットが始まった現代までの歴史を明らかにする。
明治新政権のメディア政策により報道新聞がつくられた。メディアの役割形成、政府による統制など、第一次世界大戦までの歴史を描く。
日本の法制史学の創始者。支配者目線の日本史を個人の権利意識から私法史に捉え直し、大学の自治、学問の自由のために戦った生涯。
日本はなぜ参戦したのか。同床異夢の日英同盟や日中の角逐、対独青島攻囲戦の実相、南洋群島占領を詳述。外交史・軍事史を読み解く。
日本有数の温泉地箱根「仙石原」の開発には、渋沢のほか多くのアクターが関与していた。財閥資本と箱根開発の連関の様相を解明する。
エリート満鉄職員、一攫千金を夢見た商人…。彼らの喜怒哀楽を描き、「満洲史のなかの日本人」という観点から暮らしを復元する。