歴史学を中心とする、人文図書の出版
古代人は雪といかに向き合ったか。雪山作りを楽しむ貴族、大雪で建物が倒壊する北国など、雪を通して古代の暮らしを描く初の試み。
温暖期を含め人々は気象災害といかに格闘し、後世に何を伝えたか。地域の多様な記録史料を紐解き、飢饉史研究に新しい視座を示す。
中近世移行期の山野は地震・水害が頻発した。資源の調達・利用や災害への対応を追究し、自然環境と人間との関係を再考する。
生命の危機に地域社会はどう動いたのか。飢饉、流行病を中心に実態と対応を検証。「災害の時代」に生きる歴史学の役割を問う。
全国の近世遺跡の発掘事例から、近世都市遺跡の形成と災害との深いつながりを再発見。これからの近世考古学に一石を投じる注目の書。
幕府の対策マニュアル、災害復興の中長期的都市政策など人為的な自然環境の改変を解明。災害を自然と人間との相互関係として捉える。
古気候復元の最新データと史資料を照合し、気候変化のスピードが、いかに社会に影響を与えたかという視点で描く初めての通史。
日本植物学の鼻祖、近代科学史上の一先駆。明治12傑の1人に数えられた異数な学者の生涯を描く。
江戸中期の福岡藩儒者。経学・医学・教育学など、多数の著述で一世に偉大な感化を与えた大儒の伝。
大火後の「都市改造」が新たな江戸を創り上げたというのは正しいのか。信頼できる記録から事実関係を確認。大火と復興の実像に迫る。
人間活動を含んだ水辺の生態系、里湖・里海。そこで採られた水産肥料の主対象は近世の外来植物だった。人為的「自然」の実像に迫る。
呪術・終末・慰霊・象徴をキーワードに災害における人々の認識と実践を追究。宗教学の視点から「災害文化」として体系的に捉え直す。
人びとは日常的に起こる災害にいかに立ち向かったか。最新の科学的分析と古文書等から災害が社会に与えた影響や人びとの対応を解明。
各沿線の被災状況や応急工事の様相を撮影した244枚を収めた写真帖を新装復刊。大正末期の社会・世相もよみがえる貴重な記録。
山梨・静岡・神奈川の縄文~近世のテフラ(火山灰)が堆積した噴火罹災遺跡を詳細に検証。富士山噴火と人類の共生を探る。