歴史学を中心とする、人文図書の出版
豊臣秀吉の第一位の妻。秀吉の関白就任後は「北政所」の名に恥じない役割を果たし、浅井茶々と豊臣家の存続に尽力した生涯。
「国風文化」の担い手である貴族社会は、この時代にいかなる変化を遂げたのか。都や地方の実態、対外関係などから深層に迫る。
中世最大の都市であり続けた首都京都。「巨大都市複合体」の成立・拡大から近世都市への昇華まで、考古学の成果から通観する。
中世京都を首都と捉え、成立と展開を考察した画期的研究。衛星都市の機能を追究。首都支配の展開を都市住民の性格とともに探る。
武士の世のイメージが強い鎌倉時代。都に住む天皇・貴族は日陰の存在だったのか。鎌倉の権力闘争にも影響を及ぼした都の動向を追う。
人口一千万人の列島社会で室町殿を中心に繁栄する首都京都。天皇家や御家人制の行方、幕府の資金源などに迫る新しい室町時代史。
後白河院を幽閉した清盛による平氏政権の樹立は、他勢力との分断を生み源平争乱を惹き起す。荘園制成立にも触れ空前の混乱期に迫る。
呪いとまじないに生きた法師陰陽師とはどのような人々だったのか。呪いあう貴族の怨念を読み解き、平安京の裏の姿を明らかにする。
政務のしくみや運営方法・財源などを、政治権力の転変とともに活写。都市域が拡大し、平安京が〝京都〟へ変貌する胎動期を描く。
執権・連署に次ぐ重職の実態はいかに。朝廷や大寺社とも折衝しつつ機能を整えた変遷と、力量が問われた探題北条氏の苦闘を描く。
戦国時代、室町幕府などが弱体化。豊臣・徳川のもと巨大都市化が進む。政治・都市・文化の様相を描き出し、戦国乱世の都の姿を追う。
鎌倉幕府の滅亡後、全国の武士はなぜ都に駆けつけて争い、それは政治過程にいかなる影響を与えたのか。義満の権力確立までを通観。
被疑者や関係者の供述、判決など多数の史料を翻刻。大塩平八郎らの捜査で「キリシタン集団」の発覚に発展した事件の全容を解説する。
京都市井の大儒、堀川学派の祖。古学を唱えて徳行高く、門下三千と称される。その生涯と学問を併せて解明する。
堂塔のなかに寺僧が止住し、顕密仏法を相承する場である院家の実態を「醍醐寺文書聖教」から追究。醍醐寺が果たした役割を解明する。