歴史学を中心とする、人文図書の出版
源空・証空ら一連の自筆書状の解説・考証をした論文、徳川将軍歴代の生母・妻妾を調べた論文などを収録。新井白石書簡の翻刻を付載。
著者の記録全般にわたる論考を集成。現在に遺された日記の紹介・解説、記録の史料批判法など「記録語」の例解に関する論文を収載。
著者ならではの記録類を縦横に駆使。日記の書かれた時代背景に迫る論文など、幅広い問題関心と精緻な考証に裏づけられた論考を収載。
瀬戸内海航路の守護神で安芸国一宮の厳島神社に関係する中世文書が、長年どのように管理・保管され、今日まで伝えられたのかを考察。
文書様式の体系と系譜、政治機構の変遷を、文書の作成伝達過程など文書機能にも触れ分析。新たな中世公家政治文書体系論を提言する。
『玉葉』『民経記』を例に、多様で難解な中世日記を読みとく極意を伝授。巻末の古記録便覧に文献目録を新たに追加した必携の入門書。
「候」という文字を頻繁に用いた近世古文書に登場する用字・用語を、文法によって分類して読み解く。これまでにないガイドブック。
『小右記』などを用例に挙げ、その方法論や表記・語彙・文法・文体を解説。変体漢文を日本語学の観点から概説した名著復刊。
口頭の世界と文書の世界から説き起し、古代文書の分析、正倉院文書の個別研究、古代典籍の解明など著者ならではの前人未到の研究書。
日本古文書学の泰斗の遺された論考から、日本古文書学と中世文化史に関する精粋19篇を収める。
写経機構の変遷過程をはじめ内部構造やその運営の実態を、新視点より多角的に検討。奈良時代の国家仏教政策における位置づけを考察。
熊本藩細川家に伝わる6万点近くの歴史資料。光秀らをめぐる人間模様、忠利所望の国産葡萄酒、熊本城の修復など、歴史の深奥に迫る。
江戸後期の人々が暮らしの中で綴った古文書を読み解き、実際の姿と社会状況を描く。収載古文書は写真とともに翻刻し、平易に解説。
軍事指揮権の視点から、軍忠状など関係文書の機能と役割を明らかにし、権力機構の特質を追究。足利一門守護の軍事権限の実態も解明。
平安以来の古典籍・古文書を所蔵し、多くの国宝・重要文化財を誇る陽明文庫。歴史と名品を最新研究に基づいて紹介した記念図録。