歴史学を中心とする、人文図書の出版
古代西アジアから東方にもたらされたガラス製品。シルクロードの東西交渉や日本と大陸の交流など、古代社会をガラスから読み解く。
魏志倭人伝に記された倭と倭人の事物・習俗・社会を、同時代の文献・考古資料から検証。東アジアにおける相対的な位置づけを試みる。
ヨーロッパ中世社会を知る明快な入門書。貴族=領主と対抗しつつ封建王制が確立する過程から、ヨーロッパ連合(EU)の原点を探る。
白人系遊牧民アーリヤ人が侵入して誕生したとされるインド文明。神話『リグ・ヴェーダ』に基づいた歴史記述の矛盾を明らかにする。
負の遺産から文化財へ―。植民地建築の現在を見ながら、日本の東アジア支配に果たした役割を探り、その歴史的意味を考える。
ウェールズ人との混血の聖職者。ウェールズの教会的独立を目指し国王に立ち向かった人生から、「イギリス人」形成の道のりを探る。
日清・日露戦争を経て台湾・朝鮮を植民地化していく過程を、対外政策と認識を中心に解明。日本の近代化を世界史的に位置づける。
旧約聖書やイソップ寓話などの題材の起源となったエジプト神話。神々と王・庶民らが織りなす6つの神話の事物・風習・文化を解説。
中国古代、豊作の源として太陽が最も崇敬された。天の四方神、青い龍・赤い鳥・白い虎など、神がみの世界に迫った名著を新装復刊。
中国革命の指導者から裏切り者へ。日中戦争「和平」のため樹立した汪兆銘政権の内政、外交、庶民生活など、知られざる真実に迫る。
〈黄金の国〉幻想はなぜ生まれたか。金銀の産出量と輸出入量、金銀島探索などから、黄金に魅せられた人びとが紡いだ伝説の謎に迫る。
前近代東アジア通交圏の実態と性格を海洋面・境界領域面からの新視点で論じる。中国・朝鮮の日本に対する認識の様相と推移を描く。
新羅は、周辺諸国の政治・文化と自国の独自性との拮抗の中で、歴史を形成した。祭祀と王権の構造や、国家体制の特質を解明。
装いや言動、恋愛や結婚は何を示し、人々はいかに受け止めたか。威光と親しみやすさを共存させてきた歴史や、気高い生き方を考える。
創見あふれる論文と遺跡踏査紀行記を収録。入手困難な雑誌や未発表の論文も含んだ、考古学・古代史研究の第一人者による珠玉の論集。